【US市場】ビットコイン、一時4万4000ドル超え──ロシアからのニュースに反応

ロシア下院委員長がビットコイン(BTC)を原油などの輸出の支払い手段として受け入れる可能性を示したことを受けて、暗号資産市場は24日、上昇した。

ロシアからのニュースでビットコインは4万4000ドルを超える上昇を見せたが、すでにニューヨーク取引時間の早い段階で株式市場の上昇に追随していた。ゴールドや米ドルなどの伝統的な安全資産も上昇し、警戒感がまだ残っていることを示した。

アルトコインはこの2週間、ビットコインのドミナンスが低下していることからわかるように、依然として市場をリードしている。ドージコイン(DOGE)は24日、6%上昇、一方、ビットコインは4%上昇だった。ソラナ(SOL)は10%、アクシー・インフィニティ(AXS)は20%上昇した。

一般的にアルトコインの上昇は、投資家がリスク欲求を高め、暗号資産市場全体が好転したことを示す。

最新価格

●ビットコイン:43,877ドル、+3.86%
●イーサリアム:3,106ドル、+4.75%

●S&P500:4,520、+1.43%
●ゴールド:1,962ドル、+1.33%
●米国10年債利回り:2.34%

ミーム銘柄、ビットコインに先行して上昇

株式市場のミーム銘柄(インターネットでの注目をもとに取引される銘柄)は、暗号資産市場におけるアルトコインと同様に、伝統的な株式の上昇をリードする傾向があり、特にソーシャルメディアで取引に関するアイデアをやり取りする個人投資家の間で人気が高い。

下図を見ると、ビットコインとミーム銘柄の相関関係は最近上昇している。AMCエンターテインメントなど、複数のミーム銘柄はこの1週間で30%上昇している。

ミーム銘柄とビットコインの相関関係(The Daily Shot)

DeFiは低調

一方でDeFi(分散型金融)トークンは主要暗号資産に比べて、低調。過去数カ月、CoinDeskのDeFiインデックス(DFX)とラージ・キャップ・インデックス(DLCX)の差は拡大している。

出典:CoinDesk Price Index

それでも、DeFiトークンの最近の上昇は、2021年半ばと同様に主要暗号資産を上回る可能性がある。例えば、AAVEやAMPなどのDeFiトークンは過去1週間、ビットコインの7%上昇と対して、9%上昇している。

アルトコイン

ドージコイン、1カ月ぶりの高値:ドージコイン(DOGE)は、アメリカ31州に1800台以上の暗号資産ATMを展開するBitcoin of Americaが、ドージコインを追加すると発表したことを受けて、過去24時間で6%上昇。一時0.141ドルとなり、2月21日以来の高値となった。

●韓国のSKスクエア、今年中に暗号資産を発行:売上高で韓国第3位のコングロマリット、SKグループ傘下の投資会社SKスクエアは年内に暗号資産を発行する。韓国トップ10の財閥グループでは初めての試みとなる。Korea Economic Dailyは、新しい暗号資産はグループの事業に暗号資産エコノミーを統合することが目的と伝えた。

|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:The Daily Shot
|原文:Market Wrap: Cryptos Rise as Russia Mulls Bitcoin for Oil Payments; Dogecoin Rallies