1.5億円相当のNFTを手にCOOが退社──価格高騰前の入手に疑問の声も

4月16日に発売が開始され、その週末だけで2億ドル以上のセールスを記録したNFTコレクション「Moonbirds」を手がけるPROOFの最高執行責任者(COO)、ライアン・カーソン(Ryan Carson)氏が25日、自身のNFTベンチャーファンド(VC)を立ち上げるためにプロジェクトを離れたとツイッターに投稿した。

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NFTコミュニティはこのニュースに、即座に否定的な反応を示した。カールソン氏が退社前に数十万ドル相当のMoonbirdsを購入していたことに、多くの不満の声があがった。インサイダー情報を利用して、安価に購入した可能性がある。

カーソン氏が手に入れたコレクションは現在、最低入札価格で120万ドル(約1億5000万円)の価値があり、そのほとんどは発行から数日後、価格が急上昇する前に購入されている。

古くからのインターネット起業家でプロジェクトの創設者、ケビン・ローズ(Kevin Rose)氏は、このニュースを受けて、カールソン氏の行為はプロジェクトの内部ポリシーに反するものだとMoonbirdsコミュニティに対して、音声サービスのTwitterスペースで述べた。

「一般公開されるまで、Moonbirsを購入しないという社内ポリシーを定めていた。誰かが購入ボタンをクリックすることはコントロールできないが、今後すべてのNFT発行について、強力なコントロールを行うことはできる。例えば、従業員は7日間、購入できないなどだ」

またローズ氏は、カールソン氏がMoonbirdsの購入にどれだけの資金を使う計画だったかは「わからない」と述べた。

「Web3の優れた点は、透明性を保ち、互いに共有し、学ぶことができることだと思う。今後、コミュニケーション・ポリシーのようなものも生まれるだろう」

カーソン氏退社のニュースは、Moonbirdsにとってきわめてネガティブなイメージで捉えられているが、プロジェクトが失敗から学び、長期的にはより良いものになると楽観的に考える人もいる。

「ケビン・ローズ氏がCOOの問題やMoonbirdsのビジョンについて率直に語るのを聞いて、その将来に楽観的になった。立ち直ると思う。

今後、少し購入するかもしれない」

Moonbirdsの現在の最低入札価格は34イーサリアム(約10万ドル、約1300万円)、4月16日の販売開始から売上高は3億3000万ドル(約420億円)を超えている。

「我々は次のYuga LabsやCrypto Punksではない。我々はProofであり、Proofであり続ける。それが我々の唯一の存在理由と確信している」とローズ氏は述べた。

|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:Moonbirds
|原文:Moonbirds COO Leaves Project for New Fund – With $1M in NFTs in Tow