卓球の国際大会「WTT」、NFTとメタバースで認知拡大

卓球の国際大会シリーズ「World Table Tennis(WTT)」は8月10日、NFTスタートアップのNFT Techと提携し、ウェブ3への取り組みを通じて認知拡大などを目指すと発表した。

リリースによると、提携は複数年にわたり、WTTは「デジタルコレクティブ、メタバース体験、プレー・ツー・アーンやムーブ・ツー・アーンゲーム」に取り組んでいくという。WTTはカテゴリー別に年間50以上の大会が開催されている。

スポーツ関連団体は積極的にNFTやメタバースに取り組んでいる。例えば、アメリカの4大スポーツリーグ(MLB、NFL、NBA、NHL)はすべて、新たな観客を獲得するために新技術に取り組んでいる。

NFTやメタバースがこれらのスポーツの未来にどのような役割を果たすのかは正確にはわからないが、ほとんどのスポーツ団体が、特にテクノロジーに詳しい若年層向けのマーケティングツールとして、ウェブ3に注目している。

「多くの場合、初めて暗号資産ウォレットを持つ人たちにアピールしていくことになるだろう」とNFT Techのアダム・デ・カタ(Adam De Cata)氏はメールで述べた。

「NFTの技術を使って、IRL(=現実世界)での実用性と、大会やトレーニング施設に入場できるチケット、VIPイベントのオンライン放送などの可能性を積極的に探っていく」(デ・カタ氏)

同氏にとって、スポーツへのNFTやメタバースの活用は初めてではない。今年1月には、人気メタバース「Decentraland(ディセントラランド)」で行われたテニスの全豪オープンのNFTとメタバースの企画に携わった。

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卓球は、中高年層で3番目に急成長しているスポーツで、世界で8番目に人気があるといわれ、オリンピックでの視聴者数は過去最高を記録している。

また、アメリカのスポーツ賭博市場でも急速に人気が高まっている。

|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:Unsplash
|原文:Table Tennis Goes Crypto With Plans for NFT, Web3 Crossovers