GPUマイナー、Merge後24時間で消え去った

イーサリアム(ETH)マイナーはMerge(マージ)後、他のアルトコインのマイニングにシフトしているが、収益を上げることがますます難しくなっている。あまりにも多くのマイナーが収益を奪い合っているためだ。

米東部時間9月15日未明、イーサリアムブロックチェーンはプルーフ・オブ・ワーク(PoW)からプルーフ・オブ・ステーク(PoS)に移行した。「Merge(マージ)」と呼ばれたこのアップグレードによってマイナーは不要になり、マイナーはマイニングマシンを他のPoWブロックチェーンのマイニングにスイッチさせた。

「グラフィック・プロセッシング・ユニット(GPU)マイニングはMergeから24時間足らずで消え去った」とビットコインマイナー、ビットファームズ(Bitfarms)のベン・ギャグノン(Ben Gagnon)氏はツイートした。GPUを使ってマイニングできる3つの主要チェーンは利益がきわめて小さく、「唯一利益を示している暗号資産は時価総額も流動性もほとんどない」。

イーサリアムクラシック(ETC)やレイブンコイン(RVN)といったPoWアルトコインのハッシュレート(マイニングに使われる演算能力)はMerge後の数時間で2倍になった。ハッシュレートと同時に難易度も上昇しており、マイナーがマイニングに成功して報酬を得る可能性は低くなっている。

3セント以下の電力料金でも…

Minerstatのデータによると(当記事執筆時点の)約24時間前のイーサリアムクラシックのマイニング報酬は0.0186484ETC、約70セントだったが、この1時間でわずか0.00030658ETC、約11セントまで急落している。同様にレイブンコインは24時間前は1ブロックあたり30.28478584RVN、1.77ドルを稼ぐことができたが、この1時間でわずか0.82968431RVN、約5セントまで低下した。

「予想通り、あまりにも多くのイーサリアムマイナーがイーサリアムクラシックにスイッチした」とマイニングサービス企業Luxor Technologiesの最高執行責任者(COO)イーサン・ベラ(Ethan Vera)氏は15日、ツイートした。

「3セント以下の電力で新世代ハードウェアを動かしても、今のイーサリアムクラシックでは利益が出ない。(中略)しかも3セント以下という電力価格はアメリカの一般家庭よりもはるかに安価で、国内のいくつかの地域でビットコインマイナーのような法人ユーザーが支払う金額よりも低い」

ベラ氏は、イーサリアムマイナーの20%~30%が他のブロックチェーンにスイッチし、残りはシャットダウンしていると考えている。

|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:Unsplash modified by CoinDesk
|原文:Ethereum Miners Are Quickly Dying Less Than 24 Hours After the Merge