トロン(TRX)が8%下落──サン氏がアドバイザーを務めるフォビの騒動を受けて

トロン(TRX)が8%下落──サン氏がアドバイザーを務めるフォビの騒動を受けて

時価総額で18番目の暗号資産(仮想通貨)であるトロン(TRX)の価格は1月6日、暗号資産市場全体が堅調に推移しているにもかかわらず、フォビ(Huobi)に起因する緊張の中で急落した。

トロン(Tron)の創設者ジャスティン・サン(Justin Sun)氏がアドバイザーを務めている暗号資産取引所フォビは1月6日、人員を20%削減し、従業員に給与をステーブルコインで受け取ることを求めると発表した。また、反発を抑えるために内部スタッフ用のコミュニケーションチャンネルを閉じているとも報じられている。

TRXは過去24時間で、8%近く下落した。価格は今のところサポートレベルである5セントを上回っているが、これを下回れば3セントにまで下落する可能性がある。

トロンベースのステーブルコインUSDD(Decentralized USD)は3セント下落し、米ドルとのペッグが事実上失われた。こうした値動きにより、トロンベースの分散型アプリケーションにロックされていた価値が2%下落したことが、DeFiLlamaのデータで明らかになっている。

そのため、TRXの先物は取引所での清算額が100万ドル未満となり、売りがほとんどスポットで行われたことが示唆されている。スポットは実際のトークンを指し、先物はトレーダーがトークンの価格の変動に賭けることを可能にする金融派生商品だ。

一方、ブロックチェーンセキュリティ企業ペックシールド(Peckshield)はツイッターで、サン氏に関連する暗号資産ウォレットのアドレスが5000万ドル(約67億3000万円)以上をバイナンス(Binance)に移動したと指摘した。

この資産の動きは、フォビの健全性と顧客資金の安全性についてツイッターユーザーの間で憶測が飛び交う中で発生した。分析会社のナンセン(Nansen)のデータは、フォビから過去24時間の間に約6000万ドル(約81億円)の資金流出があったことを示している。

サン氏、トロン、フォビは米CoinDeskのコメント要請に応じていない。

|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:井上俊彦
|画像:Danny Nelson/CoinDesk
|原文:Tron Price Sinks 8%, USDD Depegs Amid Drama at Justin Sun-Related Huobi Crypto Exchange
※編集部より:本文を一部修正して更新しました。

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