ビットコイン、一時2万5000ドル超えも下落

ビットコイン(BTC)は16日、一時2万5000ドルを超えたが、その後、2万3500ドル割れまで下落、日本時間17日12時頃には2万3800ドル付近。

●CoinDesk Market Index(CMI):1,098、-3.4%
●ビットコイン:23,618ドル、-4.8%
●イーサリアム:1,646ドル、-3.2%

●S&P500:4,090.41、-1.4%
●ゴールド:1842ドル、+0.4%

ビットコインは24時間で4%超の下落となり、2万3600ドル付近。一時、2万5100ドルを超える上昇を見せたが、その後、下落した。2万5000ドル超えは、昨年8月以来でインフレと経済に対する楽観論の高まりを反映したが、1月の米生産者物価指数(PPI)が前月から0.7%上昇と予想外の上昇となったことで、楽観論は数時間で消え去ったような。

こうした値動きは、ビットコインを始めとする暗号資産がまだ不透明な状況にあることを思い起こさせた。投資銀行D.A.デビッドソンは、暗号資産取引大手コインベース(Coinbase)を買いから中立に格下げし、DeFi(分散型金融)プロトコルのPlatypus Financeは損失が最大850万ドルにおよぶフラッシュローン攻撃を受けた。

アルトコイン

イーサリアム(ETH)も同様の値動きとなり、2日連続で1700ドルを超えて上昇した後、下落した。24時間では1%下落して、1650ドル付近。

他の暗号資産も変動した。レイヤー1トークンのアプトス(APT)は、一時9%超上昇した後、24時間で7.9%下落。ポリゴン(MATIC)は、当初下落したものの、6.3%以上上昇した。人気のミームコインであるドージコイン(DOGE)と柴犬コイン(SHIB)は、前日大きく上昇したが、下落した。

暗号資産市場全体のパフォーマンスを示すCoinDesk Market Indexは、3.8%下落した。

株式市場はPPIの予想外の上昇を受けて下落、ナスダック、S&P500、ダウ平均はいずれも1%を超えて下落した。投資家は、強い雇用市場、経済成長が堅調であることを示すインフレデータを注視し続けている。

|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:CoinDesk
|原文:First Mover Asia: Crypto Momentum Falters as Bitcoin Retreats to $23.6K