暗号資産に特化したシルバーゲート銀行、株価が50%超下落

暗号資産に注力した銀行、シルバーゲート・キャピタル(SI)は昨年11月のFTX破綻後による損失とさまざまな規制の問題による事業存続への疑問から3月2日、株価が50%以上下落し、過去最安値となっている。

同行は1日遅く、年次報告書(Form 10-K、日本の有価証券報告書にあたる)の作成にはさらに2週間以上必要で、最近の複数の出来事の影響から、事業継続の能力に影響が出る可能性があると述べた。また発表を受けて、顧客の大多数が同行との取引を停止している。

2日、コインベース(Coinbase)、サークル(Circle)、パクソス(Paxos)、クリプト・ドットコム(Crypto.com)、ビットスタンプ(Bitstamp)、Cboe Digital Markets、ギャラクシー・デジタル(Galaxy Digital)、ジェミナイ(Gemini)は、同行との取引を停止すると発表した。

同行はまた、1日に提出した書類で、昨年借り入れた連邦住宅貸付銀行のローンを返済する必要があると述べている。

「2022年12月31日以降、決算のリリースで以前に報告したタイミングと監査前の結果に悪影響を及ぼす多くの状況が発生した。主にサンフランシスコの連邦住宅貸付銀行(Federal Home Loan Bank:FHLB)に対する未払い立替金を全額返済するための予想を超える証券の追加売却などだ」

暗号資産ニュースメディアのProtosは1月、シルバーゲートとライバルのシグネチャー(Signature)の両行は合わせて最大150億ドルのFHLBローンを利用していると報じた。

|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:Will Foxley/CoinDesk
|原文:Silvergate Stock Drops Over 50% as Crypto Clients Flee Beleaguered Bank