ソラナとドージコインが主要コインの下落をリード──強気派は4億ドルの清算
  • ビットコインは5%下落し、イーサリアム、カルダノ、バイナンスコインといった他の主要トークンも同様に損失を出した。
  • ロングポジションの清算額は4億ドルを超え、ショートポジションの清算額は8500万ドルと比較的少なかった。
  • ビットフィネックスのアナリストは、長期投資家が保有分を売却するため、ビットコインは今後数週間、レンジ相場が続く可能性が高いと示唆した。

ドル高による売り圧力でビットコイン(BTC)が先週の上昇を反転させ、4億ドル(約600億円、1ドル=150円換算)以上の強気ベットが清算されたため、主要トークンは過去24時間で8%も下落した。

データによると、ビットコインは5%下落し、イーサリアム(ETH)、カルダノ(ADA)、バイナンスコイン(BNB)も同様に損失を出した。ソラナ(SOL)は4月1日に一時200ドルに到達した後、7%下落し185ドルで取引され、ドージコイン(DOGE)は8%以上下落した。ビットコインキャッシュ(BCH)は、4月4日に予想されるネットワークの半減イベントに後押しされ、過去1週間で40%上昇した後、利益確定売りに押されて10%下落した。

主要トークンからステーブルコインを除いた流動性の高い指標であるコインデスク20指数(CD20)は5%強、下落した。

ロング(価格上昇への賭け)は4億ドル(約600億円)以上が清算され、ショート(下落への賭け)は8500万ドル(約127億円)と比較的少額だった。清算は、トレーダーがレバレッジ取引を継続するための資金が不足した場合に行われる。

暗号資産取引所ビットフィネックス(Bitfinex)のアナリストは、CoinDeskの電子メールに、一部の長期投資家が過去1週間で保有資産を売却したと述べ、ビットコインが今後数週間でレンジ相場になると予想していると付け加えた。

「特に長期保有者によって、これまで眠っていた資産が(以前の強気相場の頂点よりも比較的小規模ではあるが)売られているため、ビットコインはレンジ相場を続ける可能性が高いと我々は考えている」とビットフィネックスは述べた。

「155日以上のBTCの長期保有者の間で戦略的な利益確定売りが観測されている」とアナリストは付け加えた。

また、FxProのシニアマーケットアナリスト、アレックス・クプツィケビッチ(Alex Kuptsikevich)氏はメッセージの中で、より広い市場がリスク資産に対する警戒感を示す中、ビットコインは7万1000ドルの抵抗線に直面していると述べた。

「ビットコインは今週、7万1000ドル以上で4回目の値固めを試みたが、失敗に終わった。S&P500は再び高値で引けたものの、ナスダック100もリスク資産に対する慎重な姿勢を示し、若干の下降バイアスを示した」とクプツィケビッチ氏は述べている。「ビットコインは6万9500ドルと6万8500ドルの水準が強い抵抗線として注目されている」。

|翻訳:CoinDesk JAPAN
|編集:井上俊彦
|画像:Shutterstock
|原文:Crypto Bulls See $400M Liquidations as Solana, Dogecoin Lead Slide in Majors