英中央銀行総裁 vs 元FRB高官、仮想通貨をめぐる応酬とは?

英中央銀行総裁 vs  元FRB高官、仮想通貨をめぐる応酬とは?

FRB(連邦制度準備理事会)の元高官は、国際市場において仮想通貨はドルよりも有益となる可能性があるとのイングランド銀行総裁の発言に反論した。

ブルームバーグ(Bloomberg)が2019年9月25日(現地時間)に報じたところによると、イングランド銀行の総裁は8月、リブラ(Libra)のような「人工的な基軸通貨」は公的セクターによってうまく提供されれば、世界の基軸通貨としてのドルの支配を終わらせることができるだろうと述べた。

仮想通貨「リブラ」プロジェクトはフェイスブック(Facebook)が主導し、ウーバー(Uber)、ペイパル(PayPal)、ビザ(Visa)などの大手企業28社が参加、法定通貨や国債で構成されるバスケットに裏付けられたステーブルコインのローンチを目指している。

カーニー氏の発言に対して、先日までニューヨーク連邦準備銀行のエグゼクティブ・バイスプレジデントで、市場グループの責任者を務めていたサイモン・ポッター(Simon Potter)氏は、カーニー氏の想定するケースを支持する「議論はなく」、ドルの国際的役割の恩恵を考慮していないと述べた。

各国の中央銀行が協力して共通のデジタル通貨に取り組む可能性は低いと思われるものの、ポッター氏は、民間企業がそれを行うことにはリスクがあり、中央銀行にとって「懸念材料」になるだろうと述べた。

国家の金融主権は「国民を守り、良い結果をもたらすことを目的としている」が、企業は「商品を売ることに大きな関心を持っている」と同氏は主張した。

翻訳:Emi Nishida
編集:増田隆幸
写真:Simon Potter image via the New York Federal Reserve
原文:‘No Argument’ for Replacing Dollar’s Global Role With Crypto: Ex-Fed Official

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