イーサリアムETFへの期待でビットコインが7万1000ドル台に──ショートトレーダーは2億6000万ドルを失う
  • アメリカでのイーサリアムETFへの期待が再燃して暗号資産市場を上昇させ、弱気なショートポジションを清算に追い込んだ。
  • ブルームバーグのアナリストはETFの承認確率を75%に引き上げ、市場センチメントを押し上げた。

ブルームバーグのアナリストが、イーサリアム(ETH)スポット上場投資信託(ETF)がアメリカで承認される確率を75%に引き上げたことで、ETHは3700ドル付近まで急騰した。

エックス・アール・ピー(XRP)、カルダノ(ADA)、ソラナ(SOL)、ドージコイン(DOGE)は3~6%上昇した。

突然の上昇により、市場全体で2億6000万ドル(約403億円、1ドル=155円換算)以上のショートが清算され、これは2月28日以来の大きさとなった。Coinglassのデータによると、イーサリアムのショートは1億1500万ドル(約178億2500万円)以上を失い、ビットコイン(BTC)ショートが9900万ドル(約153億4500万円)強で続いた。

暗号資産(仮想通貨)取引所のバイナンス(Binance)は1億3000万ドル(約201億5000万円)以上の清算を記録し、次いでOKXが1億1800万ドル(約183億円)、フォビ(Huobi)が5100万ドル(約79億円)だった。

ショートは価格の下落へのベットだ。清算とは、トレーダーの初期証拠金の一部または全部の損失により、取引所がトレーダーのレバレッジポジションを強制的にクローズすることを指す。これは、トレーダーがレバレッジをかけたポジションの証拠金要件を満たすことができない(取引を継続するための十分な資金がない)場合に発生する。

ブルームバーグ・インテリジェンス(Bloomberg Intelligence)のシニアETFアナリスト、エリック・バルチュナス(Eric Balchunas)氏とジェームス・セイファート(James Seyffart)氏がイーサリアムETFが上場される確率を当初の20%から75%に引き上げたことで、市場は20日遅くに上昇し始めた。その後、CoinDeskは、アメリカ証券取引委員会(SEC)がETFの上場を希望する取引所に対し、ETF承認の重要な期限の直前に「19b-4」提出書類を更新するように要請したと報じた。

市場関係者は、イーサリアムETFの承認は機関投資家への門戸を開く強気のイベントであると考えている。1月に取引が開始されたビットコインスポットETFは120億ドル(約1兆8600億円)の資金流入を記録しており、トップクラスのトレーディング会社や政府系ファンドが保有者に名を連ねている。

一方、一部のトレーダーはETH価格が今後さらに上昇すると予想している。

シンガポールを拠点とするQCPキャピタルは21日、「我々の見解では、スポット価格がここで落ち着く可能性は低く、承認によって4000ドルに近づき、否定によって3000ドルに戻るだろう」と述べた。「取引所は19b-4の提出書類を前倒しで更新するよう求められており、承認が間近に迫っていることを示唆している」。

|翻訳:CoinDesk JAPAN
|編集:井上俊彦
|画像:Shutterstock
|原文:Bitcoin Surges Over $71K as Ether ETF Hopes Lead to $260M in Short Liquidations