LINEとZホールディングスの経営統合、最終合意──“最強のOne Team”を目指す

LINEと、ヤフーを傘下に持つZホールディングス(ZHD)は12月23日、経営統合することに最終合意した。両社はアジアから世界をリードするAI(人工知能)テクノロジー企業を作り上げていく。

経営統合に関する合意は同日、LINEとZHDに加えて、2社の親会社で韓国のネイバー社(NAVER Corp)とソフトバンクの4社の間で締結された。来年後半までの統合計画を明らかにした。統合をめぐっては、11月18日に基本合意していた。

10月までにプロセス完了へ

計画では、ソフトバンクとネイバーが共同で、東京とニューヨークに上場しているLINEを非公開化するため、LINEの株主に対して公開買い付けを行う。また、LINEは、ソフトバンクの子会社である汐留Zホールディングスが保有するZHDの株式を取得するため、ZHD株に対する公開買い付けを行う。

統合に向けた一連のプロセスは2020年1月に始まり、同年10月に完了させる予定だ。

今回の統合でLINEは、JPモルガン証券をフィナンシャル・アドバイザー(FA)に起用。ZHDは三菱UFJモルガン・スタンレー証券をFAとして選定している。

関連記事:ヤフー・LINEの経営統合を後押しした脅威と消耗──アリババは1兆円超の香港上場で投資を加速

文:CoinDesk Japan
写真:CoinDesk Japan(11月18日に都内で開かれた経営統合の共同記者会見では、「最強のOne Teamへ」の文字がスクリーンに映し出された)
編集:佐藤茂