中国の仮想通貨投資企業にロンドン地下鉄広告の撤去要請

イギリスの金融監督当局は、中国に拠点を置く仮想通貨投資企業に対してロンドン地下鉄から広告を撤去するよう要請した。

金融ニュースウェブサイト「This is Money」によると、イギリスの金融行動監視機構(FCA:FInancial Conduct Authority)は、同ウェブサイトが広告について伝えた後の対応が遅いという批判に対して、中国企業との間で2週間前に広告の撤去について合意したと回答した。

問題の企業Zeuxは、5%の利益を確約した預金プログラムをアピールした広告を設置したと報じられた。This is Moneyは、投資は仮想通貨に交換され、投資のために中国に送られていることを突き止めたが、その事実は広告には記されていなかったと述べた。

「議論は続いているが、Zeuxは(1月24日に)この商品を新規顧客に販売することを中止し、同社ウェブサイト、ソーシャルメディア、問題となっている交通機関での広告などすべてのマーケティング活動を停止することに合意した」とFCAは回答した。

ニュースでは、広告はロンドンの地下鉄で依然として「幅広く」見られていることが示唆されている。

FCAは、一部の広告はFCAがZeuxに接触する前に設置されたもので、「地下鉄ネットワークの規模を考慮」すると、撤去にはある程度の時間がかかると述べた。

Zeuxの創業者兼CEOのフランク・ツォー(Frank Zhou)氏は以前、同社はFCAの要請の順守に取り組んでいるとThis is Moneyに語った。

翻訳:山口晶子
編集:増田隆幸
写真:Shutterstock
原文:Chinese Crypto Investment Firm Asked to Remove London Underground Ads