決済アプリのスクエア、ビットコイン関連の売上高が法定通貨サービスを超える──第1四半期決算

決済アプリのスクエア、ビットコイン関連の売上高が法定通貨サービスを超える──第1四半期決算

ビットコインは、スクエアの決済アプリ「Cash App」において、ドルを上回る存在になったようだ。

ビットコイン売上高が大幅増

5月6日、フィンテック企業スクエア(Square)は2020年第1四半期決算を発表、決済アプリ「Cash App」の法定通貨関連サービスの売上高は2億2200万ドル(約236億円)となった。一方、ビットコイン販売の売上高は3億600万ドル(約325億円)となり、四半期決算で初めて法定通貨関連サービスを上回った。

「第1四半期、Cash Appの売上総利益は前年比115%増となった」と株主向けレターには記されている。

だがCash Appの売上総利益は依然として、主に暗号資産(仮想通貨)以外によるものだ。スクエアの法定通貨関連サービスの売上高2億2200万ドルのうち、利益は1億7800万にのぼる。Cash Appは2020年第1四半期、さまざまなサービスにおいて新規顧客を獲得し、過去最高の四半期となった。

2020年第1四半期、Cash Appのビットコイン販売による利益は700万ドル。2019年通期では800万ドルだった。

だが売上高で見れば、前年比の伸びは急激だ。

スクエアのビットコイン売上高の割合(四半期別)
出典:CoinDesk Research

SEC(証券取引委員会)への提出文書にスクエアは以下のように記した。

「2020年3月31日までの3カ月のビットコイン売上高は、2019年3月31日までの3カ月と比較して2億4060万ドル増、つまり367%増となった。この増加はビットコイン顧客数の大幅な増加と顧客需要の高まりによるものだ」

2019年第1四半期のビットコイン売上高は約6500万ドル、直前の2019年第4四半期は1億7800万ドルだった。

スクエアの2020年第1四半期の売上高は13億8000万ドル、前年同期比で約43%増となった。売上総利益は5億3900万ドル、純損失1億500万ドルとなった。

ドーシーCEOの発言

スクエアのジャック・ドーシーCEOは新型コロナウイルス危機のなかでCash Appに成長をもたらした複数の要因について、5月6日の決算報告で説明した。

例えば、Cash Appへの直接入金を簡単にしたことは大幅な成長の要因となったとドーシーCEOは語った。直接入金を行うユーザーは、ピアツーピア決済やビットコイン購入といったCash Appのサービスをより頻繁に利用する傾向があった。

さらに、スクエアはライブストリーミング配信サービスのツイッチ(Twitch)や音楽配信サービスのスポティファイ(Spotify)などの企業と連携した。

「我々は影響力を持つ、メインストリームのオーディエンスを重視した」とドーシーCEOは語った。

「そしてシンプルさ、コロナ対策給付金の取り扱い、株式やビットコイン、キャッシュカードの購入を含めCash Appでできるすべてのことによって、Cash Appが提供するもの、あるいはできるものに対して、多くのメリットや信頼、愛を得ることができると考えている。またクチコミはここでは間違いなく我々の味方だ」

翻訳:下和田 里咲
編集:増田隆幸
写真:Coindesk
原文:Bitcoin Revenue in Square’s Cash App Tops Fiat Revenue for First Time in Q1

おすすめ記事: