中国マイニング大手のカナン、IPO計画が再浮上。香港あきらめ“中国のナスダック”か

中国マイニング大手のカナン、IPO計画が再浮上。香港あきらめ“中国のナスダック”か

Brady Dale
公開日:2019年 3月 29日 08:00
更新日:2019年 8月 26日 11:00

中国の仮想通貨マイニング装置メーカー大手カナン・クリエイティブ(Canaan Creative=嘉楠耘智信息科技)が、新たに新規株式公開を検討していることが関係者への取材で分かった。

関係者の1人によると、カナンの主要株主らは、「中国のナスダック(Nasdaq)」で知られる上海証券取引所のサイテック・イノベーション・ボード(Sci-Tech Innovation Board)に同社株式を上場させる計画を協議しているという。同計画は協議レベルで、最終決定されたものではない(関係者)。

カナンはこれまで香港証券取引所に上場を申請していたが、申請書は無効となっていた。中国は、同国のテクノロジースタートアップからの需要に応じるため、米国のナスダックに似たサイテック・イノベーション・ボードを3月1日に開設したばかりだ。

また、別の関係者によると、カナンは中国と米国において上場を検討していると話す。ニューヨーク証券取引所とナスダックとも協議を行っているという。同じく、計画は最終段階にないと、同関係者は加えた。

CoinDeskはカナンへの取材を試みたが、(記事公開時までに)得られていない。

新たな投資家不在の資金調達

今回の上場計画が再浮上する前、カナンは数億ドル規模の資金調達を実施したと報じられていた。報道では、カナンの企業価値は調達後で数十億ドルに上ったという。

資金調達は実施されたが、今回の調達ラウンドに参加したのは既存の株主だけで、新たな投資家の参画はなかったと、別の関係者は匿名を条件にCoinDeskに語った。

既存の株主だけによる資金調達は、カナン株主による信任投票と考えられないだろうか。一方、新たな投資家の不在は、仮想通貨マイニング事業にとっての厳しい資金調達環境を表しているとも言えるだろう。

上海の取引ボードに上場するには、中国のレッドチップ企業(一般に香港・マカオ・台湾など中国本土以外の地や外国を登記地としている、中国政府出資の企業などが経営参加している企業)は、100億元(15億ドル)以上の企業価値を有しているか、もしくは50億元(7億5,000万ドル)以下の企業価値で5億元(7500万ドル)の売上高を計上していなければならない。

カナンの開示資料によると、同社の主要株主は会長兼共同創業者のNangeng Zhang氏(17.6%)、共同創業者兼エグゼクティブ・ディレクターのJiaxuan Li氏(17.2%)、共同創業者・元取締役のXiangfu Liu氏(17.61%)らの名前が並ぶ。また、34.69%の株式はその他の株主が保有している。

翻訳・抜粋:CoinDesk Japan編集部
編集:佐藤茂
写真:Avalon miner image via CoinDesk archive
原文:Avalon Bitcoin Miner Maker Canaan Is Plotting Another IPO Attempt