
バイナンス(BINANCE)は、ユーザー数/月間取引高で世界有数の規模を誇る仮想通貨取引所である。また、圧倒的な取扱通貨の豊富さに定評があることで知られている。元々、香港に本社を置いていたが、現在はマルタ島に本拠地を移している。
バイナンス(BINANCE)の基本情報
項目 | 概要 |
---|---|
取扱通貨数(グローバル) | 1,000超 |
日本版販売所 | 34種類 |
スマホ対応 | あり |
取引方法 | 現物取引/デリバティブ取引 |
最低取引数量 | 0.001BTC |
カスタマーサポート | サポートセンター |
バイナンス(BINANCE)のメリット
バイナンス(BINANCE)のメリットとしては、以下の4つが挙げられる
取扱通貨の豊富さ
1つ目のメリットは、「取扱通貨の豊富さ」である。バイナンス(BINANCE)では、1000種類以上の仮想通貨を取り扱っている。2023年8月時点でBinance Japanでは、販売所で34種類、取引所では32種類を取り扱う。他の取引所では取引できないような仮想通貨についても、バイナンス(BINANCE)であれば入手可能なケースもある。
取引手数料の安さ
2つ目のメリットは、「取引手数料の安さ」である。バイナンス(BINANCE)の取引手数料は0.1%であるが、バイナンス(BINANCE)が発行する独自トークン「バイナンスコイン(Binance Coin)」を取引手数料の支払いに利用すると、手数料が0.05%になる。バイナンスコイン(BInance Coin)は「BNB」と呼ばれることもある。
サポート対応が手厚い
バイナンスでは、24時間365日体制のサポートを実施したうえで、FAQページが充実しており、AIボットへの相談も可能。
幅広い言語に対応している
バイナンス(BINANCE)はさまざまな地域の言語に対応している。バイナンス(BINANCE)の日本語対応は終了したが、Binance Japanで日本語対応しているため、日本からも利用できる。
バイナンス(BINANCE)のデメリット
バイナンス(BINANCE)のデメリットとしては、以下の2つが挙げられる。
日本からの利用では取引できる通貨の選択肢は狭まる
日本居住者は、Binance Japanで口座開設することになるが、Binance Japanの取扱通貨が数十の規模に対してバイナンス(BINANCE)では1,000以上の通貨が取引できるため、日本版の利用では取引できる通貨の選択肢が狭まる。他の国内取引所と比較すれば十分な取扱通貨数といえるが、バイナンス(BINANCE)の本サービスと比較すると大きく選択肢を狭めてしまっているといえるだろう。
レバレッジ取引に対応していない
Binance Japanのサービス体制では現在レバレッジ取引に対応していない。バイナンス(BINANCE)の本サービスではレバレッジ取引ができるため、今後レバレッジ取引に対応する可能性はある。
バイナンス(BINANCE)の取扱通貨
Binance Japanの販売所における取扱通貨は、2023年8月時点で34種類ある。
- ビットコイン(BTC)
- イーサリアム(ETH)
- バイナンスコイン(BNB)
- カルダノ(ADA)
- アルゴランド(ALGO)
- アスター(ASTR)
- コスモス(ATOM)
- アバランチ(AVAX)
- アクシーインフィニティ(AXS)
- ベーシックアテンショントークン(BAT)
- ビットコインキャッシュ(BCH)
- チリーズ(CHZ)
- ダイ(DAI)
- ドージコイン(DOGE)
- ポルカドット(DOT)
- エンジンコイン(ENJ)
- イーサリアムクラシック(ETC)
- アイオーエスティー(IOST)
- ジャスミー(JASMY)
- チェーンリンク(LINK)
- ライトコイン(LTC)
- ポリゴン(MATIC)
- メイカー(MKR)
- オントロジー(ONT)
- クアンタム(QTUM)
- サンドボックス(SAND)
- シバイヌコイン(SHIB)
- ソラナ(SOL)
- トロン(TRX)
- ネム(XEM)
- ステラルーメン(XLM)
- リップル(XRP)
- テゾス(XTZ)
- ジリカ(ZIL)
取引所の取扱通貨は32種類となっており、販売所では取り扱われているJASMYとXEMの取り扱いがない。
BNB(バイナンスコイン)とは
バイナンスコインとは、バイナンスが発行した同取引所内で用いられる仮想通貨だ。取引手数料の支払いに利用すると手数料が25%割引される。
2023年1月17日時点の時価総額はおよそ7.7兆円であり、ビットコイン(同52.5兆円)、イーサリアム(同24.7兆円)、テザー(同8.5兆円)についで世界4位の時価総額を持つ。
バイナンス(BINANCE)の取扱通貨に関しては、下記のページから確認することができる。
URL:https://www.binance.com/en/markets
BUSD(バイナンスUSドル)とは
バイナンスUSドルとは、バイナンス(BINANCE)とPaxos社が共同で発行している米ドル建てのステーブルコインである。ステーブルコインとは、価値を担保する資産がある仮想通貨であり、バイナンスUSドルは米ドルを担保としており、米ドルの値動きと連動する。バイナンス(BINANCE)では、仮想通貨を売却してBUSDに換え、BUSDを売却して新たな仮想通貨を購入することで法定通貨を介さず取引をスムーズに行えるようになる。
BUSDをバイナンス(BINANCE)で取引するメリットには手数料の優遇があり、取引所取引におけるメイカー手数料が無料、BUSDとUSDTといったステーブルコイン同士のペアにおける取引手数料がすべて無料になる。さらに、法定通貨よりも高い金利が設定されていることから、BUSDで保有したほうが資産の増加が期待できる。
バイナンスUSドルの現在の時点の年利に関しては、下記のページから確認できる。
URL:https://www.binance.com/en/busd
バイナンス(BINANCE)のデメリットを補完できる取引所
バイナンスのデメリットを補完できる国内取引所から推奨できる以下3社を紹介する。
- DMM Bitcoin(DMMビットコイン):関東財務局長00010号
- DMM Bitcoin(DMMビットコイン):関東財務局長00010号
- Coincheck(コインチェック):関東財務局長00014号
DMM Bitcoin
Binance Japanはレバレッジ取引に対応していないが、DMM Bitcoinはレバレッジ取引では最多水準となる25銘柄に対応している。国内取引所でレバレッジ取引を行いたいならDMM Bitcoinが有力な候補となるだろう。
【DMM Bitcoinのレバレッジ取扱銘柄】
- ビットコイン(BTC)
- ビットコインキャッシュ(BCH)
- イーサリアム(ETH)
- イーサリアムクラシック(ETC)
- リップル(XRP)
- チェーンリンク(LINK)
- メイカー(MKR)
- ライトコイン(LTC)
- ステラルーメン(XLM)
- テゾス(XTZ)
- オーエムジー(OMG)
- エンジンコイン(ENJ)
- ネム(XEM)
- クアンタム(QTUM)
- ベーシックアテンショントークン(BAT)
- モナコイン(MONA)
- ポルカドット(DOT)
- シンボル(XYM)
- アイオーエスティー(IOST)
- カルダノ(ADA)
- アバランチ(AVAX)
- チリーズ(CHZ)
- トロン(TRX)
- ジパングコイン(ZPG)
- ポリゴン(MATIC)
bitFlyer(ビットフライヤー)
bitFlyerは国内で最多水準の取引量を持つ国内取引所だ。ビットコイン日本語情報サイトの集計では、2023年7月のbitFlyerにおけるビットコイン(BTC)の出来高は5万BTCを超えている。取引量を重視して国内取引所を選びたいならbitFlyerが推奨される。
【国内取引所 ビットコイン出来高ランキング(2023年7月)】
- bitFlyer(ビットフライヤー):5万3,740BTC
- GMOコイン:3万9,877BTC
- Coincheck(コインチェック):3万5,680BTC
引用:ビットコイン日本語情報サイト 国内ビットコイン市況
Coincheck(コインチェック)
Coincheckは、GMOコインとともにbitFlyerに次ぐ取引量の多さとBinance Japanにはないサービスの幅広さが魅力となっている。Coincheckが提供するサービスは以下の通りだ。
- Coincheckつみたて:頻度と金額を決めて仮想通貨に自動的に積立投資する
- Coincheck IEO:Coincheckが発行する新たな仮想通貨を先行購入できる
- Coincheck NFT:NFTを売買できるマーケットプレイス
- 貸暗号資産サービス:保有する暗号資産を貸付して利息収入を得られる
- Coincheckでんき:電気料金の支払いがビットコインで行える
- Coincheckガス:ガス料金の支払いがビットコインで行える
バイナンス(BINANCE)の口コミは?
良い口コミ
良い口コミとしては、「取扱通貨が圧倒的に豊富で良い」「取引画面が見やすい」「取引手数料が安い」などが挙げられる。
悪い口コミ
悪い口コミとしては、「海外の仮想通貨取引所であるため、敷居の高さを感じる」「サポート体制が不安である」などが挙げられる。
バイナンス(BINANCE)に関する最新の出来事
日本国内におけるサービスの開始
2023年8月1日、サクラエクスチェンジビットコインの買収を通じてBinanceの日本法人であるBinance Japanが日本国内におけるサービスを開始した。当初の取扱銘柄は合計34種類と国内最多規模であり、BNB(バイナンスコイン)の取り扱いは国内初となった。
サクラエクスチェンジビットコインの一部の銘柄が取扱中止
Binance Japanの前身であるサクラエクスチェンジビットコインで取り扱いのあった以下の仮想通貨の取り扱いが中止となった。
- シンボル(XYM)
- モナコイン(MONA)
- フレアトークン(FLA)
- コスプレトークン(COT)
Binance Japanでは、今後取扱中止となった仮想通貨の取扱方針を発表することを明らかにしている。
バイナンス(BINANCE)の口座開設の方法
Binance Japanの新サービスはパソコンまたはスマートフォンの専用アプリから手続きが可能だ。
パソコン:WEBサイトにアクセスし、登録ボタンよりお客様情報の入力や規約への同意を行い、本人確認手続き行う。
スマートフォン:App store、Google PlayよりBinanceアプリをダウンロードし、登録ボタンよりお客様情報の入力や規約への同意を行い、本人確認手続き行う。
本人確認の審査が完了すれば、Binance Japanの取引が可能になる。
最後に
バイナンス(BINANCE)は、取扱通貨の豊富さに定評があり、また、取引手数料も他の取引所と比べて安いため、非常に競争力のある仮想通貨取引所と言える。今後日本からサービスを利用する場合はBinance Japanを利用することになる。