Solanaの色に染まった東京・品川の倉庫街【現地密着】

Solanaの色に染まった東京・品川の倉庫街【現地密着】

「イーサリアム・キラー」として注目を集めるブロックチェーンのSOLANA(ソラナ)が、東京・品川の倉庫街でエンジニア向けイベント「Tokyo Hacker House」を開催した。

東品川にある寺田倉庫のビルは、Web3を担う若手エンジニアたちが次世代のプロダクトを語り合う近未来感のあふれる空間となった。5月25日にスタートしたイベントを、写真で見ていこう。

ソラナのシンボルカラーに染まったコンクリートに囲まれた広いスペースでは、ソラナチェーンで展開するdApps(アプリケーション)の創業者・開発者たちが、NFTとDeFi(分散型金融)、ゲームを中心に最新動向を発表した。

5日間のイベント期間中、ソラナのコア開発者がチェーンの基本設計を解説。開発者と1on1で語り合える「Solana Office Hours」も毎日、設けられていた。

OpenSea、STEPN……

講演では注目のキー・プレイヤーが次々と登壇する。世界最大規模のNFTマーケットプレイス「OpenSea」からはGideon Welles氏が出席。Web3.0に特化した暗号資産VCファンド「イナズマ・キャピタル(Inazuma Capital)」のAmber Chook氏(左)と共にNFT市場の動向などを語り合った。

写真:NFTマーケットプレイス「OpenSea」のGideon Welles氏(右)、イナズマ・キャピタルのAmber Chook氏(左)

Move-to-Earn(歩いて、走って稼ぐ)ゲームの「STEPN」を共同創業したYawn Rong氏もリモートで登壇。予想を遥かに上回るヒットアプリとなり、エンジニア人材を拡大させ、開発速度を加速させてきたと語った。

Rong氏は今後、STEPNユーザーをさらに拡大させる施策を検討していると話した。

写真:オンラインで登壇する「STEPN」共同創業者のYawn Rong氏

m-floのVerbalはメタバースを語る

音楽グループの「m-flo」のメンバーで、アパレルブランド「AMBUSH」のデザイナーとして活躍するVerbal氏は、自分たちで創り上げた「メタバース」内で開催したイベントについて解説した。

ブランドの指輪をモチーフにしたNFTを販売し、ファンたちの声を聞きながら、コミュニティを運営しているという。

写真:メタバースとNFTを語るVerbal氏(左)

会場内には「らくがきボード」も用意された。それぞれのツイッターアカウントネームを落書きする参加者が多かった。

Forbes 30 Under 30にOrcaの創業者

写真:Orca共同創業者のGrace Kwan氏

ソラナチェーンでDEX(分散型取引所)の「Orca」を設立した創業者のGrace Kwan氏と森優太郎氏も、イベントに姿を見せた。

Kwan氏は、Forbes誌が選出する次世代を担う30歳未満の30人「Forbes 30 Under 30」に選出され、今週に発表された。 アジア太平洋地域を対象として、 アートとテクノロジー、 教育、 メディア、金融などの10部門でそれぞれ30人が選ばれる。Kwan氏は、金融・VC部門で30人に選出された。

写真:Orca共同創業者のGrace Kwan氏と森優太郎氏(中央の2人)、DeFi「Cega」創業者の豊崎亜里紗氏(右)、Aster Network・COOの石川駿氏(左)

午後1時から2時半は、ランチブレーク。広いイベントスペースの半分は、自由に食事をしたり、参加者同士が交流できる。お弁当は幕の内弁当。

日本のDeFiの「伸びしろ」

3日目となる5月27日は、グローバルTotal Value Locked(TVL)が爆発的に拡大しているDeFiがメインテーマ。スタートアップのCegaから、豊崎氏が登壇した。

豊崎氏によると、一般的には市場が大きくなり、流動性が高まるほど、金利は下がる傾向にあるという。Cegaは、高金利と使いやすさを両立したサービス展開を進めていく方針だ。

具体的には、仕組債のスキームを活用。日本における仕組債の需要は高く、クリプトでもこのニーズを取り込みたい意向だ。豊崎氏は「日本の市場には伸びしろがあると思っている」と期待を述べた。

写真:日本におけるDeFiを語るCega創業者の豊崎氏

暗号資産の本場である欧米の雰囲気がそのまま持ち込まれた会場には、多数の参加者で空席待ちが出るほどの盛況ぶりだった。ブロックチェーン技術の適用領域は拡大するばかりだ。社会を変革するサービスの誕生に期待が高まる。

|テキスト・構成:佐藤茂、渡辺一樹、菊池友信
|写真:渡辺一樹

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