モルガン・クリーク・デジタルが不動産トークン化スタートアップに投資

デジタル・アセット運用会社のモルガン・クリーク・デジタル(Morgan Creek Digital)は、不動産トークン化を手掛けるスタートアップRealBlocksのシードラウンド(資金調達)に参画した。

調達額は310万ドル(約3億4000万円)で、アーリーステージ投資会社のScience Incのほか、Zelkova Ventures、Ulu Ventures、Cross Culture Venturesなどが参加。RealBlocksが2019年1月25日(現地時間)に発表した。

Real Blocks・創業者兼CEOのペラン・クオーシー(Perrin Quarshie)氏は、「調達した資金は、プラットフォーム開発のスピードアップに充てる」とコメントした。

RealBlockはイーサリアムベースの不動産プラットフォームで、セキュリティトークンを通じて資本を集める。投資家は仮想通貨、法定通貨のどちらでも不動産を直接購入できる。また、両通貨で取引する世界中のプライベート・エクイティ・ファンドの売り出しにアクセスできるという。

モルガン・クリーク・デジタルの創業者兼パートナー、アンソニー・
ポムプリアーノ( Anthony Pompliano)氏は、「RealBlocksが全ての株式、債券、通貨、コモディティは将来必ずトークン化されるという強い信念をもって事業を行っている点を評価し、出資に参加した」と述べた。

Science Incの共同創業者でマネージングディレクターのグレッグ・ギルマン(Greg Gilman)氏は、「不動産マーケットは、ほかの資産と同様、今後、データ化、デジタル化が加速するだろう」と述べた。

モルガン・クリーク・デジタルは2018年12月、仮想通貨を担保に米ドルを融資するスタートアップBlockFiの資金調達でも出資している。

翻訳:CoinDesk Japan編集部
編集:佐藤茂、浦上早苗
写真:US dollars image via Shutterstock
原文:Morgan Creek Digital Joins $3.1 Million Round for Tokenized Real-Estate Firm