ビットコインは3万4000ドル台に下落、だが「5度目の強気相場」はさらに続くとアナリスト
  • 暗号資産市場は2%下落して、3万4000ドル台。
  • ドージコイン(DOGE)とぺぺコイン(PEPE)は大きく上昇、一方、チェーンリンク(LINK)とアドベンチャー・ゴールド(AGLD)はFTXの動きに関連して下落した。
  • ビットコインは、機関投資家がセーフヘイブン資産として採用することに牽引されて5度目の強気相場に入っており、2024年末には12万5000ドルに達する可能性があるとMatrixportは述べた。

暗号資産(仮想通貨)市場は今週初め、ビットコインETFへの期待感から大きく上昇した後、26日には下落した。

ビットコイン(BTC)は、過去1週間で20%近く上昇した後、投資家が利益確定に動いたため、過去24時間で約2%下落し、3万4000ドルをわずかに上回って推移している。イーサリアム(ETH)は1790ドル付近で横ばい。

暗号資産市場の動きを示すコインデスク・マーケット・インデックス(CMI)は1.3%下落した。

チェーンリンク(LINK)とアドベンチャー・ゴールド(AGLD) は、破綻した暗号資産取引所FTXのウォレットから数百万ドル相当が売却のためにコインベース(Coinbase)に移されたため、それぞれ5%、9%下落した。他に大きく下落したのはソラナ(SOL)、アーベ(AAVE)、ビットコインキャッシュ(BCH)。

ミームコインも盛り上がり、ドージコイン(DOGE)は10%近く上昇、ぺぺコイン(PEPEは6%上昇し、過去1週間で時価総額が約2倍になった。柴犬コイン(SHIB)も上昇したが、午後遅くには値を戻した。

ビットコイン価格、今後の動きは?

ひと息ついたとはいえ、ビットコインは5度目の強気相場に入っており、セーフヘイブン(資金の安全な避難先)としての認識が高まっていると暗号資産投資サービス会社マトリックスポート(Matrixport)は26日のマーケット情報で述べた。

「5度目のビットコインの強気相場は、主に機関投資家の採用への期待に牽引されたようだ」「ビットコインの特性は、伝統的にゴールド、および国債のようなセーフヘイブン資産と関連しており、機関投資家は資産アロケーションを多様化するためにビットコインを考慮するようになった」

Matrixportのアナリストは、2024年末の価格目標12万5000ドルに倍増した。

Matrixport

ブルームバーグのアナリスト、ジェイミー・カッツ(Jamei Coutts)氏は、ビットコインの最近の値動きを2020年7月の1万500ドル台からの上昇と比較。

「価格は史上最大級の供給オーバーハングを解消した。2020年第3四半期に見られたように、下落局面はあるだろうが、価格は強気相場体制を確認しつつある」とカッツ氏は述べている。

|翻訳・編集:CoinDesk JAPAN
|画像:CoinDesk
|原文:Bitcoin Cools Off at $34K, But ‘5th Bull Market’ Has Further to Run, Says Analyst