
- ビットコイン(BTC)は米国の取引時間中、ほぼ横ばいで推移し、それまでの下落を覆した。
- 先週力強い上昇を見せたコインベース(Coinbase)とストラテジー(Strategy)の株は4月28日には下げたが、DeFi Development Corporation(旧:ジャノーバー)とDeFiテクノロジーズ(DeFi Technologies)の株はソラナ(SOL)購入戦略により上昇した。
- ダラス連銀製造業景況指数はトランプ関税による大きな経済懸念を反映し、2020年5月以来の低水準に落ち込んだ。
ビットコインは4月28日、米国取引セッションの序盤に下落したが、マクロ経済に関する悪いニュースが飛び込んでくる中、大半は堅調に推移した。
ビットコインは28日の午後、9万5000ドルをわずかに下回る水準で取引され、過去24時間では0.5%上昇した。CoinDesk 20 Index(ミームコイン、取引所コイン、ステーブルコインを除いた時価総額上位20の暗号資産の指数)は、同時間帯でほぼ横ばいだった。
コインベース、ストラテジー、マイナーなどの暗号資産関連株は、先週の大きな上昇の後、小幅な値下がりとなった。注目すべき例外はDeFiディベロップメント・コーポレーション(Development Corporation)とDeFiテクノロジーズで、両社が積極的に蓄積しているトークンであるソラナが米国時間の日中に約3%下落したにもかかわらず、それぞれ24%と6.5%上昇した。
一方、金はほぼ1%上昇し、ドルインデックスは0.6%下落した。S&P500とナスダック株価指数は、1%以上下落した後、セッション終盤に上昇に転じた。
ダラス連銀製造業景気指数は、通常あまり注目されない経済データだが、先月の-16.3から-35.8へと急落した。これはアナリストが予想していた-14.1を大幅に下回り、新型コロナウイルスが世界経済を混乱させて以来最悪の結果となった。
「ダラス連銀製造業景気指数はかなりひどい。2020年5月以来最悪の水準だ」と、ポッドキャスト「Odd Lots」の共同ホスト、ジョー・ワイゼンタール(Joe Weisenthal)氏はXに投稿し、次のように続けた。
「関税と政策の不確実性に関するコメントばかりだ。悪いソフト/調査データのリストに追加しよう」。
パキスタンのアシフ国防相が、インド軍のパキスタン侵攻が迫っていると主張するなど、インドとパキスタンの敵対関係も市場の動揺に拍車をかけているかもしれない。
先週、インドが支配するカシミール地方の人気観光地パハルガムで26人がテロで死亡し、それ以来、両国は銃撃戦を繰り広げている。
|翻訳・編集:山口晶子
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|原文:Bitcoin Holds Tight Despite Dismal Economic Data, Rising India/Pakistan Tensions