「YouTubeより5倍稼げる」世界一のYouTuber・PewDiePieが独占契約したプラットフォームとは

世界一のチャンネル登録者数を誇るYouTuber、ピューディパイ(PewDiePie)は、ブロックチェーンをベースとしたライブ動画配信プラットフォーム、DLiveでライブ配信を始める予定。

2019年4月9日(現地時間)、DLiveは、ピューディパイが同社と「独占」ライブ配信契約を結んだと発表した。ピューディパイは、4月14日からDLive上で週に1回ライブ配信を行うこととなる。

ピューディパイ、ことフィリックス・シェルバーグ(Felix Kjellberg)氏はスウェーデン在住の29歳。ピューディパイのチャンネル登録者数は、記事執筆時点で9370万人。直近の動画は、24時間以内で400万回再生されている。

オンライン情報源によると、同氏の収入は、全YouTuberの中で9番目に高く、2018年の収入は1550万ドル。最も収入が高かったYouTuberはおもちゃレビューを投稿している7歳児のライアン。2018年の収入は2200万ドルだった。

同氏はDLive上の公式チャンネルで、同プラットフォーム上のコンテンツクリエイターを支援するために、最大100人のクリエイターに総額5万ドル(約555万円)を寄付するつもりだと述べている

リノ・ブロックチェーン(Lino Blockchain)を使用して作られた分散型コミュニティのDLiveはクリエイターと視聴者の両方に報酬として、ネイティブトークンである「リノ・ポイント(Lino Point)」を与える。DLiveは 一部のプラットフォームがクリエイターの収益の最大50%を徴収し、コミュニティーの「成長性や収益性」を損なっていると主張。一方で同社は収益からマージンを取ったり、コンテンツクリエイターに手数料を請求したりしないと述べた。

リノ・ブロックチェーンを提供するリノ・ネットワーク(Lino Network)の共同創業者、ウィルソン・ウェイ氏(Wilson Wei)氏は以下のようにコメントしている。

「DLiveはクリエイターがお互いに競い合うのではなく、お互いを助け合うことで恩恵が得られる場所です。我々は、プラットフォームとしてマージンを取らずに、全員にインセンティブを提供し、視聴者のために最高品質のコンテンツを生み出すこと奨励します」

リノ・ネットワークは、2018年2月に「ブロックチェーン上にYouTube」を構築する目的で、真格基金(ZhenFund)主導の「プライベートトークンセール」を実施し、2000万ドルの資金調達に成功している。

ウェイ氏はその当時、コンテンツクリエイターはYouTubeやその競合であるアマゾン(Amazon.com)のライブ動画配信プラットフォーム「ツイッチ(Twitch)」で得られる利益の3~5倍稼げるようになるだろうと主張していた。

ピューディパイは今回の発表で以下のように語っている。

「また定期的にライブ配信し始めるのが楽しみです!DLiveは、そのユニークなプラットフォームに参加している他の配信者に対してもそうですが、私のことを真のパートナーとして扱ってくれるので、最高です」

翻訳:Yuta Machida
編集:佐藤茂、浦上早苗
写真:Felix Kjellberg image courtesy of DLive
原文:Top YouTuber PewDiePie Joins Blockchain Live Streaming Platform