フェイスブックの仮想通貨事業、MIT准教授が参画か:関係者

マサチューセッツ工科大学(MIT)で仮想通貨とブロックチェーンの研究を続けてきたクリスチャン・カタリーニ准教授(テクノロジカル・イノベーション担当)が、フェイスブック(Facebook)に参画する。事情に詳しい2人の関係者がCoinDeskの取材で明らかにした。

関係者によると、カタリーニ氏はこれまでの研究実績を生かし、フェイスブックが進める仮想通貨に関わる取り組みを支える。ウォールストリート・ジャーナルやブルームバーグの報道によると、フェイスブックは現在、ステーブルコインの開発を進めており、実現すれば送金やオンラインショッピングなどで利用される可能性がある。

カタリーニ氏は、CoinDeskの取材に対してコメントを控えた。また、フェイスブックの広報担当は、同社は一個人に関するコメントはしないと述べた。

カタリーニ氏は、トークン経済の研究を進める第一人者の一人で、昨年にはトロント大学(University of Toronto)のジョシュア・ガンズ(Joshua Gans)教授と共同で、暗号トークンの価値(Value of crypto tokens)に関する論文をまとめた。

また同氏は、スタンフォード大学の経済学者スーザン・アテイ(Susan Athey)氏とMITの経済学者キャサリン・タッカー(Catherine Tucker)氏と共に、個人のプライバシー保護に関する論文をまとめている。

カタリーニ氏は2013年、トロント大学で戦略経営(Strategic Management)の博士号を取得した。

翻訳:CoinDesk Japan
編集:佐藤茂
写真:Christian Catalini image via YouTube/MIT
原文:MIT’s Christian Catalini Said to Be Working on Facebook’s Cryptocurrency