マスクネットワーク(MASK)とは? 3つの特徴と今後について解説

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マスクネットワーク(MASK)とは?

マスクネットワークは、X(旧Twitter)、Facebookなどの既存のSNS上でWeb3の暗号化したメッセージを送受信できるようになるサービスを提供するプロジェクトである。暗号資産のMASKは、マスクネットワークのエコシステム内の投票や、DAOに参加するメンバーへのインセンティブに利用される。

マスクネットワーク(MASK)の基本情報

発行上限100,000,000 枚
承認方式PoS(Proof of Stake)
開始日2021年2月
中央機関Sujitech Holding Ltd.
オフィシャルサイトURLhttps://mask.io/
ホワイトペーパーこちらを参照
公式X(Twitter)URLhttps://twitter.com/realMaskNetwork

マスクネットワーク(MASK)の特徴

SNS上の個人情報・プライバシーを保護することを目的としている

https://mask.io/

Web3の技術を使用した分散型SNSも含めて新しいSNSは登場しているが、X、Facrebookなど既存のSNSを使用し続けたいという需要は強い。しかし、既存のSNSは個人情報が企業に集約されるリスクがあり、流失や売買などの前例もあるため、SNS上の個人情報・プライバシーの保護が課題となっている。

マスクネットワークは、既存のSNSにWeb3の技術を用いることでプライバシー問題を解決するアプローチを取っている。SNS上のメッセージを暗号化して送受信することで、個人情報を保護しながらSNS上でメッセージをやり取りすることが可能だ。分散型SNSとは異なる手法で問題を図るプロジェクトである。

SNSで利用できる分散型ファイルストレージも提供

X、Facebookでは画像や動画をアップロードして共有できるが、共有できるファイルに制限がある。マスクネットワークでは分散型ファイルストレージも提供することで、PDFなどSNS上で共有することが難しいファイルをSNSの利用者同士で共有が可能。この方法でアップロードした画像などのファイルは暗号化して送受信できるため、閲覧できる人を制限して公開できる。

ITO(Initial Twitter Offering)による資金調達が可能

マスクネットワークは、Twitterを活用したITO(Initial Twitter Offering)と呼ばれる暗号資産による資金調達が可能なサービスとなっている。既存のSNSの代表格であるTwitterは、Xに改称された後も多くの人が利用するSNSであるため、マスクネットワークを通してTwitterの利用者に資金調達を呼びかければ多数の人が暗号資産の資金調達に参加できる。プライバシー保護のみにとどまらない既存のSNSと暗号資産を結びつけるサービスである。

マスクネットワーク(MASK)の歴史

Mask Networkは、Suji Yan氏によって設立され、2019年7月にローンチされた。Suji Yan氏は、サイバースペースの社会的自由を擁護することを目的に「Dimension」を設立し、インターネットにおける個人のプライバシーを保護する活動を続けてきた。

MASKが海外取引所で上場したのは2021年2月のことであり、日本への上場タイミングは2023年11月であり、OKCoinJapanが取り扱いを開始した。その後、2024年2月からbitbankでも取り扱いを開始している。

マスクネットワーク(MASK)の今後

SNSにおけるプライバシー意識の高まり

マスクネットワークが注目される機会は、既存のSNSにおけるプライバシー意識が高まったタイミングと考えられる。例えば、既存のSNSのプライバシー保護における信用を揺るがす重大な事件の発生があれば、個人情報の保護意識が高まりマスクネットワークが使用されるようになる。

現状ではSNSのプライバシー意識は一般的に高まっていない状態にあるため、将来的にプライバシー意識が高まるか、プライバシー意識以外で一般のSNS利用者にも魅力的な付加価値を見出せるかが注目される。

分散型SNSの普及が悪材料になる可能性がある

マスクネットワークは、既存のSNSにWeb3の技術を用いる形でサービスを展開するプロジェクトだ。既存のSNSに対して不満を抱えている人も多く、既存のSNSに取って成り替わることを目指す分散型SNSも登場している。既存のSNSから分散型SNSに乗り換える人が増えることは、Web3全体で考えれば好ましいニュースであるが、マスクネットワークに関してはサービスの性質上、既存のSNSが利用されなくなることは悪材料になる。

日本人に馴染み深い分散型SNSにはBluesky、Threads、Misskeyが挙げられ、暗号資産やWeb3に詳しくない人にも知名度を獲得するに至っている。分散型SNSが既存のSNSシェアの大部分を将来的に奪うのか、既存のSNSが使用される続けるのか、前者のシナリオはマスクネットワークにとっては好ましくない状況になる可能性がある。

マスクネットワーク(MASK)の購入方法

MASKは国内取引所ではbitbankOKCoinJapanで購入できる。海外取引所でも購入可能であるが、CoinDesk Japanでは、金融庁に登録された国内の仮想通貨取引所で暗号資産を購入することを推奨している。

bitbank(ビットバンク)

ビットバンク株式会社が運営する。取引所でアルトコインを売買できることが特徴的だ。

仮想通貨取引所として国内で初めて、情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS)認証を取得した。

項目概要
取扱仮想通貨38種類
手数料販売所:無料
取引所:Maker-0.02%、Taker0.12%(一部銘柄を除く)
最低取引数量販売所:0.00000001 BTC、取引所:0.0001 BTC
スマホ対応アプリあり
セキュリティISMS認証取得、コールドウォレットなど

|文・編集:CoinDesk JAPAN編集部

|トップ画像:オフィシャルサイトより