バイナンス、証拠金取引を近く開始。Twitterで匂わせ

追記:バイナンスのCEO、 ジャオ・チャンポン(Zhao Changpeng) 氏は、本記事に対して「誤って、笑」と意味深なツイートを投稿している。

仮想通貨取引所、バイナンス(Binance)は、証拠金取引サービスの開発途中であることを示唆する画像をツイッターに誤って投稿し、その後、同サービスの提供を予定していることを認めた。

2019年5月24日(現地時間)、バイナンスは、同社プラットフォームの「ダーク」モードと「ライト」モードのスクリーンショットをツイッターに投稿し、ユーザーの好みを聞いていた。ツイッターユーザーが証拠金取引に気付いたのはその時だった。

スクリーンショットには、「証拠金(Margin)」と書かれたタブが映っており、その下には、証拠金取引は「より高い利益を生む可能性」があるが「リスクもより高い」と書かれていた。証拠金取引とは、ブローカーもしくは取引所から借り入れた資金を用いて、資産の取引を行うこと。

Image via Binance (highlight by CoinDesk)

バイナンスはすでに、証拠金取引サービスのベータ版を「選ばれたユーザー」に提供しているようだとテッククランチ(TechCrunch)は24日に報じた。バイナンスの広報担当者は、証拠金取引がバイナンス・ドット・コム(Binance.com)で「間もなく」提供されることをテッククランチに認めている。

クラーケン(Kraken)コインベース・プロ(Coinbase Pro)オーケーコイン(OKCoin)フォビ(Huobi)、そしてポロニエックス(Poloniex)など、その他の仮想通貨取引所はすでに証拠金取引を提供している。

バイナンスは、コインマーケットキャップ(CoinMarketCap)が提供する、ここ数カ月の調整済み取引量において世界第2位。証拠金取引はそんなバイナンスの最新のサービスとなるだろう。

バイナンスは最近、拡大計画の一環として、いくつかの新しい機能やサービスを追加している。直近では、分散型取引所バイナンスDEX(Binance DEX)を立ち上げ、法定通貨建ての仮想通貨取引所をシンガポールに設立し、オーストラリアでは、ニューススタンドでビットコインを現金購入できるプラットフォームの提供を始めた。

また、バイナンスは近頃、チェイナリシス(Chainalysis)エリプティック(Elliptic)アイデンティティマインド(IdentityMind)などのセキュリティ・分析スタートアップと提携して、規制準拠に力を注いでいる。

バイナンスは、5月7日に約7000ビットコイン(約61億円:5月25日現在)相当をホットウォレットから盗まれた。同社によると、「Secure Asset Fund for Users(SAFU基金)」のおかげで、顧客はハッキングの影響を受けていない。

ハッキングを受けた同社は、セキュリティ面に多くの改善を加え、1週間後にサービスを完全に再開した

翻訳:Yuta Machida
編集:佐藤茂、浦上早苗
写真:Binance image via Shutterstock 
原文:Crypto Exchange Binance Confirms Margin Trading Coming ‘Soon’: Report