ビットコイン主導でカルダノとイーサリアムが急上昇──ショートトレーダーは1億2500万ドルを失う

ビットコイン(BTC)の上昇に合わせて、カルダノ(ADA)やイーサリアム(ETH)などの主要暗号資産(仮想通貨)は7%も急騰し、1日の上昇率は今月最大級だった。

メジャーなトークン以外では、ビットコインキャッシュ(BCH)が15%、スタックス(STX)が21%、「中国のイーサリアム」コンフラックス(CFX)が30%上昇した。

暗号資産市場全体の時価総額は過去24時間で5%上昇し、約500億ドルの価値が追加された。コイングラス(CoinGlass)によると、この急騰は暗号資産の先物全体で1億2500万ドルのショート清算を引き起こした。

ビットコインを空売りしたトレーダーは5400万ドルの損失を出し、イーサリアム、Sui(SUI)、エックス・アール・ピー(XRP)がそれに続いたことがデータで明らかになった。ショートはあらゆる資産の価格上昇に対抗するベットだ。

清算は、トレーダーのイニシャルマージンの一部または全部の損失により、取引所がトレーダーのレバレッジポジションを強制的にクローズするときに発生する。これは、トレーダーがレバレッジをかけたポジションの証拠金要件を満たすことができない(取引を継続するのに十分な資金がない)場合に発生する。

世界最大の資産運用会社ブラックロック(BlackRock)によるアメリカでのビットコインETF申請をめぐる期待は、先週、一部のトレーダーの間で強気なセンチメントを煽った。一部の暗号資産専門家は、この申請が承認されれば、ビットコインに大量の資金が流入し、その後、市場がさらに上昇する可能性があると考えている。

「ブラックロックのETFは、これまでのETF申請とは異なるステートメント、あるいは独自の『ソリューション』を提示している」とKimaのエイタン・カッツ(Eitan Katz)CEOは指摘する。「ナスダックとの監視共有契約が含まれており、ナスダックは顧客IDを含む取引データにアクセスできる」。

「ブラックロックのETF申請における成功率から多くの人が推測しているように、申請が承認されれば、ビットコインに正当性を与えることになり、法人や富裕層を含むより多くの投資家を引き寄せることになる」とカッツ氏は付け加えた。

|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:井上俊彦
|画像:Will Ess for Pixelmind.ai/CoinDesk
|原文:Cardano, Ether Surge as Bitcoin-Led Rally Sees Short Traders Lose $125M