ソラナ（Solana）やアバランチ（Avalanche）などのイーサリアムの代替ネットワークの最近の上昇が、リターンと資本配分のために暗号資産（仮想通貨）投資家などのユーザーを他のブロックチェーンに向かわせており、カルダノ（Cardano）のエコシステムの預かり資産（TVL）は、過去数週間で急速に増加した。
カルダノをベースとするすべてのプロジェクトのTVLの合計は今週初めに4億4000万ドル（約616億円、1ドル＝140円換算）を超え、4月に記録した過去最高の3億3000万ドル（約462億円）を上回った。ほとんどの成長は先週1週間で、レンディングプロトコルのIndigoと分散型取引所（DEX）のMinswapのTVLはそれぞれ50%以上増加し、1億ドル（約140億円）近くに達した。
米ドルにペッグされたステーブルコインのDjed（DJED）は、過去1週間で45%以上の供給増加を記録した。これは、投資家が利回りを利用するためにトークンへ資本を投入していることを示す。
一方、比較的小規模なプロトコルであるLendFiとSpectrum FinanceのTVLは90%上昇しており、ユーザーがリスクの高い賭けに出始めていることを示唆している。
このようなオンチェーンの成長は、ネットワーク活動への支払いに使用されるカルダノ（ADA）の価格を押し上げた。このトークンは過去24時間で約17%急騰し、月間上昇率は80%近くまで拡大したことがデータで示されており、同期間のADA価格のさらなる変動に対するレバレッジ先物への賭けは100%増加した。
このように、カルダノのDeFiエコシステムは他のブロックチェーンと並んで急上昇している。
すべての分散型金融（DeFi）プロトコルでロックまたはステークされた資本の総額は、ここ数週間でブロックチェーンをめぐる楽観論が回復しているため、ソラナが主導して、12月初めに6カ月ぶりに500億ドル（約7兆円）に達した。
｜翻訳：CoinDesk JAPAN
｜編集：井上俊彦
｜画像：Danny Nelson/CoinDesk
｜原文：Total Value of Cardano DeFi Ecosystem Nears $450M Amid Layer 1 Push; ADA Rockets 17%
