日本円も連動のFacebook「リブラ」は国連へ恩恵をもたらす可能性:リブラ協会責任者

ソーシャルメディア大手のフェイスブック(Facebook)が主導する仮想通貨プロジェクト「リブラ」の運営・管理を目的に設立されたリブラ協会(Libra Association)の責任者は、リブラが国際連合に恩恵をもたらす存在となる可能性があると主張した。ロイター(Reuters)が伝えた。

リブラ協会が登記されているスイスのジュネーブにおいて、国連事務局で開催されたブロックチェーンイベントでリブラ協会マネージングディレクターのバートランド・ペレス(Bertrand Perez)氏は、貧困の根絶や男女の平等の達成といった分野において、政府間組織が持続可能な開発目標(SDGs)を達成するのにリブラが役立つ可能性がある、と述べた。

リブラは、法定通貨と国債の準備金に裏付けられたステーブルコインとして計画されている。2020年半ばから末にかけてローンチ予定と言われているが、フェイスブックのCEO、マーク・ザッカーバーグ(Mark Zuckerberg)氏は2019年9月26日(現地時間)、それが確定しているわけではないことを示唆しているような発言を残した。

ペレス氏はまた、リブラが国家の金融政策への脅威となり得るという規制当局による懸念にも触れ、このプロジェクトは貨幣を生み出しているわけではないと述べた。

フランスは、「通貨主権」への脅威を理由にEU(欧州連合)においてリブラを阻止することを目指すと述べ、ドイツアメリカも同様の懸念を表明した。

ペレス氏は次のように強調した。

「(リブラの)準備金を用いて何か金融政策を行うような立場に我々がいるわけではありません」

フォーブス(Forbes)もまた、今週ニューヨークでの第73回国連総会において、ブロックチェーンはますます、国連がSDGsを達成するのに役立つ技術と捉えられている、と報じた

ユニバーシティ・カレッジ・ロンドン(University College London)のブロックチェーンテクノロジーセンター(Center for Blockchain Technology)に所属するジェーン・トマーソン(Jane Thomason)博士は、「今年の国連総会とその周辺で開催されるブロックチェーン関連イベントの多くは、素晴らしい活用事例を見せることによって、ブロックチェーンがいかにSDGs達成に貢献し続けているかを示す点に重きを置いていました」と述べる。

翻訳:山口晶子
編集:T. Minamoto
写真:U.N., Geneva, image via Shutterstock
原文:Facebook-Led Libra Could Be Boon to UN, Says Crypto Project’s Chief