【為替】米ドル円の見通し、FX各社などの最新予測まとめ(6月第4号)

【為替】米ドル円の見通し、FX各社などの最新予測まとめ(6月第4号)

前回の記事(https://www.coindeskjapan.com/113600/)に引き続き、本記事では以下8社の金融機関の為替相場見通しをまとめる。

  • 大和アセットマネジメント
  • 三菱UFJ銀行
  • IG証券
  • マネースクエア
  • LION FX(ヒロセ通商)
  • マネックス証券(陳アソシエイツ)
  • りそなホールディングス
  • マネーパートナーズ(ケンティッシュジャパン)
    ※発表が早い順

なお、各社による予想は執筆時期が異なる点(公表は2021年6月18~21日)、また将来の値動きについて保証するものではない点に留意いただきたい。

大和AM、2022年末ドル円を111円と予想

大和アセットマネジメントは6月18日、「投資環境見通し(2021年7月号)」の中で2022年末までの為替相場を以下のように予想した。

大和AM 2022年末までの為替見通し

 2021年末2022年末
ドル円110111
ユーロ円132133
ポンド円153152
カナダドル円8991
豪ドル円8991

直近2年間の相関から、2021年4~6月の日米10年国債金利差1.4~1.6%における「米ドル/円」は108円前後(106~110円程度)と指摘。110円を大きく超えるには米長期金利が上がる必要があるという見解を示した。

大和アセットマネジメントは米国の利上げ開始を2023年末と見込む。2022年末にかけて米10年国債金利の緩やかな上昇を予想した。

※大和アセットマネジメント「投資環境見通し(2021年7月号)」の作成基準日は6月14日。早期利上げの可能性が示された6月FOMC(連邦公開市場委員会)前である点には留意してほしい。

三菱UFJ銀行、年末にかけドル安を予想

三菱UFJ銀行チーフアナリスト「内田 稔」氏は6月18日、「FX Weekly(2021年6月18日)」の中で、年末に向けて「米ドル/円」は緩やかに下落していく可能性が高いとの見解を示した。

6月FOMCでは2022年末までの利上げを妥当とみる参加者が4名から7名へ、2023年では7名から13名へ増えた。2023年政策金利見通しの中央値は0.625%となり、2度の利上げを示唆した。

内田氏はFOMCで日米金利差拡大によるドル高期待が高まったとみるが、米長期金利の上昇余地は乏しいともみる。金利上昇が株式相場の軟化を招き、債券買いが後押しされることで金利低下圧力がはたらくと指摘した。米金利上昇によるドル高シナリオは容易でないと見込む。

他に以下の要因が「米ドル/円」下落圧力になるとした。

  • 米国の景気拡大に伴う貿易赤字の拡大
  • ドルの供給過剰感
  • 日本のインフレ期待の低下

IG証券、株安からの円高を予想

IG証券シニアFXストラテジスト「Junichi Ishikawa」氏は6月21日、「株安による円買い」トレンド復活の可能性について指摘した。

ワクチン相場の状況下では日本のワクチン接種の遅れが円安の要因となっていたが、すでにワクチン相場は終了していると指摘。直近の株安とクロス円における円高は「株安による円買い」トレンドの復活を示唆しているとみる。

マネースクエア、米金利フラットニングから米ドルのサポートを予想

マネースクエアチーフエコノミスト「西田 明弘」氏は6月21日、米「イールドカーブ(利回り曲線)」のフラットニング(平坦化)から米ドルがサポートされる展開を予想した。

イールドカーブとは、(同一発行体の)債券利回りを縦軸に、債券期間を横軸にとったグラフ。通常、債券期間が長いほど高利回りとなるため右肩上がりとなる。フラットニングとは、短期金利が上昇または長期金利が下落し、イールドカーブが水平に近づく現象を指す。

西田氏は短期金利の上昇と長期金利の下落が同時に起こるブル・ベアフラットニングが起きていると指摘。このケースでは短期金利が上昇している分、米ドルがサポートされる傾向があるとした。

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LION FX(ヒロセ通商)、1ドル=109円半ばの強いサポートを予想

LION FX(ヒロセ通商)は6月21日、公式ブログ「かざみどり」で当面「米ドル/円」における109円半ばの強いサポートが意識される展開を予想した。

6月FOMCで米中銀(FRB)の緩和政策転換サインが示され、「米ドル/円」は110.82円まで急騰したが109.95円まで押し戻された。米ドルの全面高と同時に円の全面高となり、「米ドル/円」は綱引き状態になったと指摘。今後クロス円の動き次第で「米ドル/円」のバランスが崩れる可能性が高いとした。

ただし、当面109円半ばは以下の理由から強いサポートになると予想した。

  • フィボナッチ38.1%戻し
  • ボリンジャーバンドの中心線
  • 上昇チャネルの下限

109円半ばを下回れば108円後半~半ばまでの下落が視野に入るとも指摘した。

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マネックス証券、ドル円を当面109円半ば~111円と予想

マネックス証券情報サイト「マネクリ」において陳アソシエイツ代表「陳 満咲杜」氏は6月21日、「米ドル/円」の当面のレンジを「109─111円」と予想した。

「米ドル/円」は年初来安値からメイン支持ラインが維持されてきたことから強気構造は維持されるとみる。高値圏での持ち合いがあるとしても調整の一環と見なされるとした。当面、109円半ばは支持ゾーン、111円前後は抵抗ゾーンと見込む。

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りそなHD、ドル高基調の継続を予想

りそなホールディングスは6月21日、「りそな外為レポートNo.113(2021年6月21日)」の中で米ドル高基調の継続を予想した。

6月FOMC後、米ドル・円ともに買われたことから「米ドル/円」相場は他通貨ペアと比べると鈍いものの、米ドル高基調は崩れない想定を示した。早期のドル調達を推奨した。

マネーパートナーズ、ドル円を当面109.7─110.7円と予想

マネーパートナーズのFXコラムにおいてケンティッシュジャパン代表「鈴木 郁雄」氏は6月21日、「米ドル/円」を当面「109.8─110.8円」と予想した。

米中銀(FRB)の利上げタイミングを巡り値動きが荒いが、FOMCメンバーの中でも見解が分かれており、過剰に反応している可能性を指摘した。当面は直近のレンジ幅を重視し、相場が動意したときの始動が得策とした。

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|文・編集:coindesk JAPAN編集部
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