バイナンス、BUSDのサポートを「徐々に」終了

暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンス(Binance)は、ステーブルコインのバイナンスUSD(BUSD)のサポートを「徐々に」終了し、スポット取引と信用取引のペアから外すと31日に発表した。

保有するユーザーは来年2月までに他の資産に替えるよう求められている。BUSDは9月6日には融資可能な資産から外され、9月7日にはBNB Chain、アバランチ(Avalanche)、ポリゴン(Polygon)、トロン(Tron)経由での引き出しが停止される。

BUSDサポート終了の決定は、発行元のパクソス(Paxos)が2月に規制当局から新規発行を命じられて以来、予想されていた。バイナンスのチャンポン・ジャオCEOはその際に「BUSDは時間をかけてゆっくりと縮小していく」と述べていたが、時期は明らかにしていなかった。BUSDによる融資を1週間後に停止するという決定は、スケジュールが前倒しされたことを示している。

「パクソスがBUSDの新規発行を停止したため、バイナンスはBUSD関連プロダクトのサポートを徐々に停止していく」「BUSDは常に米ドル(USD)に1:1で裏付けられるので安心してください」とバイナンスは述べている。

CoinMarketCapのデータによると、BUSDの24時間取引量は9億ドル弱。

バイナンスは規制当局による提訴など、取り締まりの強化に直面しているが、今週初め、米証券取引委員会(SEC)はバイナンスに関連する非公開の申し立てを提出。新たな法的衝突の可能性が出てきている。

|翻訳:CoinDesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:Unsplash
|原文:Binance to ‘Gradually’ End Support for BUSD Products