リップル(XRP)はどこまで上がるか?2025年に100万円になる?将来性を徹底検証

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主要な暗号資産の一角「リップル」の上昇が顕著だ。直近5年間で「ビットコイン(BTC)」の上昇率を大きく上回る(2021年8月末時点)。リップル価格はどこまで上がるのか、本記事で解説したい。

リップルの値動きからみる値上がりの目安

リップルの上昇余地は過去の高値が1つの目安になるだろう。リップルの価格推移を確認したい。

5年で約200倍になったリップル

リップルは2021年8月末、概ね1.186ドルで推移していた。5年前は0.006ドル程度だったため、5年間で197.7倍、年に2.88倍ずつ上昇したことになる。

実際には右肩上がりだったわけではない。以下は2016年8月~2021年8月のチャートだ。2017年12月に日韓の金融機関がリップルを用いた送金実験に乗り出すと伝わり、2018年1月まで大きく値を上げた。しかし2018年3月のG20(ブエノスアイレス)で暗号資産の健全性に対する問題が提起され、規制が強まる思惑から下落し、その後は低迷した。

2020年から再び上昇に転じ、2021年4月にかけて高騰した。新型コロナウイルス感染症拡大に対する主要国の財政支援および金融緩和が背景にあるだろう。

発行元の「リップル社」が抱える米SEC(証券取引委員会)との訴訟は懸念されるが、この点は未知数だ。提訴は2020年12月22日だが、その後も値を上げている。

リップルの価格推移(2016年8月~2021年8月)

リップルの価格推移
引用:TradingView

時系列では以下の通り。

  • 2016年8月末:0.006ドル
  • 2017年8月末:0.2593ドル(+4,221.67%)
  • 2018年8月末:0.33503ドル(+29.21%)
  • 2019年8月末:0.25759ドル(▲23.11%)
  • 2020年8月末:0.28117ドル(+9.15%)
  • 2021年8月末:1.18615ドル(+321.86%)

引用:Investing.com

同じ期間、主要な暗号資産の多くは値上がりしたが、その中でもリップルの上昇率は大きい。以下はビットコイン(オレンジ)とリップル(青)の価格推移だ。リップルがいかに上昇したかわかる。

リップルとビットコイン 価格推移の比較(2016年8月~2021年8月)

リップルとビットコイン
引用:TradingView

当面の目標は2.0ドル

リップルの上昇余地は一概にいえないが、本記事執筆時点(2021年9月25日)で直近の高値が1.966ドルであることから、当面の目標は2ドル程度だと考えられる。同水準に近くなれば高値で投資した保有者からの売りにより、上値が重くなる可能性があるだろう。

仮に2ドルを大きく上抜ければ直近の投資者のほとんどは評価益になると思われる。順調に上昇すれば最高値3.317ドルが見えてくるだろう。

リップルの主な高値

  • 2021年4月14日:1.966ドル
  • 2018年1月4日:3.317ドル(最高値)
    ※2021年9月25日時点

これはあくまで過去の高値に沿った見通しのため、リップルの値上がりを保証するものではない点には注意してほしい。

リップルとは

そもそもリップルはどのような暗号資産なのだろうか。概要を押さえる。

国際送金のために開発

リップルは国際送金が抱える課題解決を目指し開発された暗号資産だ。

従来、国際送金は「SWIFT(国際銀行間金融通信協会)」のネットワークを通じ行なわれてきた。為替手数料および仲介銀行の手数料が高く、送金には通常1~3日要する。つまり国際送金は「手数料が高く、遅い」という課題を持つ。

リップルは独自の分散台帳技術を活用し、処理速度が速くコストも低い。リップルをブリッジ通貨(例えば日本円⇔リップル⇔米ドルのように、通貨の橋渡しを行う通貨)として用いることで、従来の国際送金が抱える課題の解決が期待されている。

リップル社による集中管理

リップルは中央集権的な暗号資産といわれる。管理者がいないビットコインと異なり、「リップル社」が明確に管理しているためだ。リップルにおける取引のほとんどはリップル社のサーバー内で行なわれる。

リップルは合意形成の方法も独特だ。暗号資産は取引の正当性について参加者が合意を形成しながら行われ、不公正な取引を排除している。この合意形成のルールを「コンセンサスアルゴリズム」という。

ビットコインのコンセンサスアルゴリズムは「PoW(プルーフ・オブ・ワーク)」方式が取られている。不特定多数の参加者が取引の正当性について監視し、合意形成を行う。この作業を「マイニング」といい、膨大な計算が求められるため取引に時間がかかる。

リップルにおけるコンセンサスアルゴリズムは「PoC(プルーフ・オブ・コンセンサス)」と呼ばれる。リップル社に認められた「バリテーダー」が取引を監視し、多数決によって合意形成が図られる。マイニングのように複雑な計算を要しないことから処理スピードが早く、送金スピードの向上に役立っている。リップルのコンセンサスアルゴリズムを特に「XRP Ledger Consensus Protocol」と呼ぶ。

リップルが持つ強み

リップルが高騰した理由は、リップルが持つ以下4つの強みが背景にあると思われる。

  • 送金が早く低コスト
  • すでに発行数量が上限に達している
  • 数量が少しずつ減少していく
  • 有力金融機関の提携網「Ripple Net(リップルネット)」

送金が早く低コスト

リップルは送金スピードとコストに優れる。ビットコインが送金に10~40分かかるところ、リップルはわずか3.3秒だ。コストもビットコインの300分の1以下に抑えられる。

 送金スピードコスト
リップル約3.3秒0.135ドル
(0.15XRP)
ビットコイン約10~40分42ドル
(0.001BTC)
※コストは1XRP=0.9ドル、1BTC=4.2万ドルで計算

リップルの高い送金能力は、リップルが目指す国際送金の課題解決に対する説得力になる。リップルに寄せる期待は高まりやすく、価値を押し上げたと考えられる。

すでに発行数量が上限に達している

リップルの発行上限は1,000億枚だが、2005年にすでに上限まで発行された。今後の新規発行の可能性がないため供給過多による値崩れが起きにくいといえる。

なお総発行量の大部分はリップル社が保有しており、自由に売却できないよう2017年12月にロックアップされた。市場に大量放出される可能性が低い点も需給面でプラスだ。

ただし、ロックアップは毎月少しずつ解除される。需給のバランスを取るためリップル社が市場に売りを出す可能性については注意したい。もっとも、ロックアップが解除されたリップルに関しては再びロックアップ手続きが取られているため、やはり供給過多は起こりにくいだろう。

数量が少しずつ減少していく

リップルは新規発行がないだけでなく、少しずつその数を減らしていく。リップルを送金に用いると手数料としてリップルを支払う必要があるが、支払われたリップルは消滅してしまうためだ。

実用化が進むほどリップルの希少性が上がり、一般に価格は上がりやすいだろう。

有力金融機関の提携網「Ripple Net(リップルネット)」

リップルの送金ネットワークを「Ripple Net(リップルネット)」といい、各国の有力金融機関が参加している。日本からは「三菱UFJ銀行」や「SBIレミット」が参加し、海外では「バンク・オブ・アメリカ」や「スタンダード・チャータード銀行」など有力金融機関の参加が進む。

主要な金融機関の参加が続くことからリップルの実用化が期待される。リップルに対する需要の増加が見込まれる一方、実用化が進めば手数料による総発行量の減少が予想される。需給面から価格を押し上げやすいと考えられる。

リップル購入に向く取引所

暗号資産は取引所ごとに取扱銘柄が異なる。リップルを取り扱う代表的な取引所は以下の通り。初心者であれば、まずはこの中から選べば無難だろう。

取引所名 取扱数 手数料(BTC) 最低取引数量 スマホ対応 セキュリティ
Coincheck
(コインチェック)
銘柄数17種類 手数料(BTC)取引所:0% 最低取引数量円建てで500円相当額 スマホ対応投資初心者でも見やすく分かりやすい優れたUI/UX セキュリティ国内外複数の情報セキュリティ企業等を通じ、
情報システムの信頼性、安全性、効率性のモニタリングを実施
bitFlyer
(ビットフライヤー)
銘柄数13種類 手数料(BTC)取引所:0.01〜0.15%/販売所:スプレット 最低取引数量取引所:0.001BTC
販売所:0.00000001BTC
スマホ対応スマホアプリでビットコインFXも取引可能 セキュリティマルチシグを他社に先駆けて導入
DMM Bitcoin
(DMM ビットコイン)
銘柄数12種類 手数料(BTC)販売所:スプレッド 最低取引数量0.001BTC スマホ対応注文・分析に優れたスマホアプリ セキュリティ顧客資産(日本円及び仮想通貨)の分別管理を実施

参考文献

日本経済新聞 仮想通貨リップル、時価総額2位に 送金での活用に期待
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO25318700U8A100C1EN2000/

財務省 20か国財務大臣・中央銀行総裁会議声明(仮訳)(2018年3月19-20日 於:アルゼンチン・ブエノスアイレス)
https://www.mof.go.jp/policy/international_policy/convention/g20/180320.htm

野村総合研究所 リップル社を提訴した米国SEC
https://www.nri.com/jp/knowledge/blog/lst/2020/fis/osaki/1224

GMOコイン リップル(XRP)の特徴
https://coin.z.com/jp/corp/information/xrp/

ビットフライヤー リップルとは?
https://bitflyer.com/ja-jp/ripple

MUFG Innovation Hub 世界中の金融機関が注目するRipple その仕組みと国際送金に与えうる変革とは
https://innovation.mufg.jp/detail/id=260

コインチェック リップル(XRP)とは?初心者向けに特徴やメリット、今後の動向を簡単解説!
https://coincheck.com/ja/article/5

コインチェック コンセンサスアルゴリズムの基礎と初心者が抑えておきべき5種類のアルゴリズム
https://coincheck.com/ja/article/393

ビットポイント リップル(XRP)とは?特徴・仕組み・歴史
https://www.bitpoint.co.jp/column/tips13/

DMM Bitcoin リップル(XRP)のロックアップとは?仕組みや価格への影響は?
https://bitcoin.dmm.com/column/0136

リップル社 ripple net
https://ripple.com/ripplenet

リップル社 MUFG Joins Ripple’s Global Payments Steering Group
https://ripple.com/insights/mufg-joins-ripples-global-payments-steering-group/

(画像:Shutterstock)

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