東証1部が「プライム」へ呼称変更、マネックスで外貨両替がリアルタイムに──12/12~12/18の投資ニュース

楽天証券、過去最高ペースで100万口座増――若年層の新規口座開設増

楽天証券は12月15日、証券総合口座数が500万口座に到達し、投資信託の保有者数や積立設定額が前年同期に比べ、大幅な上昇をしたこともあわせて発表した。2020年3月から12月までの約9か月で100万口座増となり、過去最短を更新するペースで口座数が増えたという。

2020年9月末時点で投資信託の積立設定額は前年同期比136.3%増、保有者数は69.8%増となった。楽天市場や楽天銀行をはじめとした楽天エコシステム(経済圏)を展開しており、楽天ポイントによる投資信託や株式投資サービス拡充を進めた結果と見られる。

2016年と比較した新規口座開設者は、20代以下・30代の若い世代が5割から6.5割に増加、女性比率は30.0%から39.4%に、初心者比率も58.8%から72.5%に増加した。さらに、資産形成関連サービス別にみると、つみたてNISAが前年同期比123.2%増加と成長を遂げている。

iDeCoや投資信託の成長率も高くなっており、中長期的な資産形成に取り組む若い世代が増えたことが分かった。

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東証1部、名称を「プライム」に――2022年再編

東京証券取引所が市場区分の見直し・再編を行うことについて、最上位市場の名称を「プライム」にすると、日経新聞が12月16日にあらためて報じた。市場再編は2022年4月1日を目途に行われる予定。市場再編により「東証1部」と呼ばれてきた市場のほか、2部、マザーズ、ジャスダックも新たな呼称へと変更され、「プライム」「スタンダード」「グロース」の3市場になる。

東京証券取引所は2月21日時点で資料を発表しており、12月8日に行われた有識者会議で統治原則の見直しの議論を行ったほか、意見公募(パブリックコメント)の手続きに入る段階となり、再度報じられた形だ。

2021年6月末日に移行基準日を設け、新市場区分の上場基準に達しているかを判断するという。

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コロナ禍の日本株式市場を表す漢字は「乱」――スパークス・アセット・マネジメント調査

「コロナ禍の日本株式市場を表す漢字」が12月16日を発表され、「乱」が1位となった。1位の「乱」は株価の乱高下や混乱したなどとコメントで回答があったほか、2位以降も「禍」「病」など新型コロナウイルス感染症の影響が色濃く出た。

スパークス・アセット・マネジメントが11月20日~24日の5日間、20歳~79歳までの投資経験者1,000人を対象にインターネットで調査。このうち583人の株式投資家が、今年1年の株式市場を表す漢字を回答した。トップ10は次の通り。

1位 乱(72人)
2位 禍(38人)
3位 病(24人)
3位 変(24人)
5位 迷(16人)
5位 落(16人)
7位 激(15人)
8位 波(14人)
9位 菌(13人)
10位 忍(11人)

金融商品への投資、1位は「株(日本企業)」、判断材料はインターネットで――マイボイスコム調査

金融商品への投資に関するインターネット調査で、現在投資している人の割合は5割弱であることが、伊能忠グループのマイボイスコムの12月17日の発表で分かった。同社は2020年11月1日~5日にかけてインターネットで調査を実施、10,183件の回答があった。

株・投資信託をはじめ、すでに金融商品に投資する人の割合は5割弱で、そのうち最も多いのは日本企業の株、次いで株式投資信託の順だった。また、購入先は証券会社やネット専業証券会社の回答が多く、特に30代・40代の男性については、ネット専業証券会社と答えた割合が他の層より高いことも分かった。

金融商品に対する意識として、ローリスク・ローリターン傾向の人は投資者全体の67.1%で、そのうち男性が6割、女性は8割弱と、女性の方が慎重な姿勢を見せている。また、ハイリスク・ハイリターンの傾向の人は投資者全体の30.7%、そのうち男性が4割弱、女性が2割弱という結果だ。

今後投資をしたいと考えている金融商品について、日本企業の株と答えた割合が20.6%、次いで外貨預金、金(Gold)がそれぞれ4~5%となり、株と答えた人からは「他の金融商品より仕組みがわかりやすい」、「好きな企業を応援したい気持ちもある」などのコメントが寄せられた。

さらに、投資の判断基準として「インターネットの投資情報ページ」「新聞記事」が3割前後を占め、50代~70代の男性になると「テレビのニュース番組」や「証券会社や銀行の担当者のアドバイス」の比率が高くなっており、年代によって投資の判断基準とする媒体が大きく異なるようだ。

マネックス証券、リアルタイムでの外国為替取引サービスを開始

マネックス証券は12月17日、これまで1日1回だった外国為替(両替)取引の約定タイミングをリアルタイム化すると発表した。サービスは12月18日(金)22時から開始する予定で、外貨建て商品の取引利用者は今後、日中の為替レート変更に合わせた円貨・外貨両替が可能になる。

外貨建て商品購入のために必要な外貨両替だが、マネックス証券では1日1回のみの対応だったため、急な相場変動時に取引ができず、要望が多く寄せられていたという。主要ネット証券において外貨両替がリアルタイムで行えるのはマネックス証券が初で、外貨で得られた利金や償還金もリアルタイムで円貨に両替できるようになる。

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文:CoinDesk Japan編集部
編集:濱田 優
画像:Shutterstock.com