![【仮想通貨】アバランチ(AVAX)の将来性・チャート・取扱取引所](https://www.coindeskjapan.com/wp-content/uploads/2021/12/shutterstock_1970520284-710x458.jpg)
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仮想通貨(暗号資産)のアバランチ(AVAX)とは、DApps(分散型アプリ)を開発できるブロックチェーンプラットフォーム。代表的なプラットフォームにはイーサリアム(ETH)があるが、アバランチは将来的にイーサリアムの立場に成り代わることが期待されるイーサリアムキラーと呼ばれる仮想通貨である。
イーサリアムキラーは複数あり、その中では時価総額の順位においてソラナ(SOL)が台頭しているものの、2024年6月時点ではアバランチが全仮想通貨でも12位に位置しており、頭角を現わしている。
本記事では、アバランチ(AVAX)の特徴、今後や将来性、チャートと価格推移、取扱取引所を紹介する。
アバランチ(AVAX)の基本情報
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発行上限 | 720,000,000 |
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承認方式 | Avalanche Consensus |
開始日 | 2020年9月 |
提唱者 | Emin Gün Sirer, Kevin Sekniqi, Maofan Yin |
オフィシャルサイトURL | https://avax.network/ |
ホワイトペーパーURL | https://www.avalabs.org/whitepapers |
公式X(旧Twitter)URL | https://x.com/avalanchejp |
アバランチは、2020年にローンチされた仮想通貨であり、設立者のEmin Gun Sirerはビットコイン(BTC)の開発に携わっていたこともあり当初から注目を集めていた。処理速度を大幅に高めるコンセンサスアルゴリズムである「Avalanche Consensus」によって、イーサリアムが抱えるスケーラビリティ問題を解決している。
アバランチ(AVAX)の特徴
アバランチの特徴は以下の通りである。
- 独自のコンセンサスアルゴリズム「Avalanche Consensus」の採用
- サブネットによってブロックチェーンネットワークを作成できる
- 3つのデフォルトのブロックチェーンが構築されている
独自のコンセンサスアルゴリズム「Avalanche Consensus」の採用
アバランチは、独自のコンセンサスアルゴリズムである「Avalanche Consensus(アバランチ・コンセンサス)」を採用している。ブロックチェーンの取引で重要になるコンセンサスアルゴリズムは、処理速度を高める上で重要な役割を果たす。アバランチは独自のコンセンサスアルゴリズムの採用により秒間で約6,500件の取引処理が可能だ。
イーサリアムは取引処理のスピードが遅いことから、スケーラビリティ問題を引き起こしており、手数料が増加する原因にもなっている。Avalanche Consensusは、セキュリティと両立しながら取引処理速度の高速化と低コスト化に成功している。
また、Avalanche Consensusは代表的なコンセンサスアルゴリズムであるProof of Stake(PoS)を組み合わせており、従来のシステムの良い部分を採用しながら、独自性のあるコンセンサスアルゴリズムを構築している。
サブネットによってブロックチェーンネットワークを作成できる
サブネット(Subnet)とは、アバランチのネットワーク内で独自のブロックチェーンを構築できるシステム。サブネットは用途に合わせたカスタマイズが可能であり、プライベート型・パブリック型の選択、独自のネイティブトークン・手数料(ガス代)も設定できる。ブロックチェーン同士で資産も自由に移動できることから、サブネット同士の相互運用性もある。
ブロックチェーンに関わりのない一般企業もニーズや用途に合わせてブロックチェーンを構築しやすく、Web3分野に参入しやすくなるメリットがある。
3つのデフォルトのブロックチェーンが構築されている
アバランチは、サブネットの他に3つのデフォルトのブロックチェーンが構築されている。Contract-Chain(C-Chain)はイーサリアムと相互運用性を持つEVM(イーサリアム仮想マシン)を実装したチェーン。Exchange-Chain(X-Chain)は、AVAXやその他のネイティブトークンを作成・取引に特化したチェーン。Platform-Chain(P-Chain)は、アバランチのメタデータを記録し、バリデーターやサブネットの管理はこのチェーンで行われる。それぞれの機能に特化したアルゴリズムを各チェーンに採用することで、ネットワークの効率を高めている。
アバランチ(AVAX)のチャート・価格推移
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アバランチの価格は2021年に大きく高騰している。新型コロナウイルスの影響で、各国が大規模な金融緩和を行った影響である。2021年11月に最高値の16,668円を記録した。2022年はウクライナ侵攻など地政学リスクの高まりや、FTXの破綻など仮想通貨市場を揺るがす事件が発生し、価格は暴落した後に長らく低迷を続けた。
2023年末頃からビットコインの価格と連動する形で再び上昇に転じる。2024年3月には大手ゲーム会社のネクソンがアバランチを採用し、ブロックチェーンゲームの「メイプルストーリー N」を2024年中に配信を決定。これを材料にアバランチの価格は大きく上昇した。
アバランチ(AVAX)の今後と将来性
アバランチの今後と将来性を予測するポイントを3つ紹介する。
- イーサリアムに成り替われる存在になれるかどうか
- ゲーム業界を中心としたユースケースの増加
- 仮想通貨同士をつなぐ相互運用性の高さ
イーサリアムに成り替われる存在になれるかどうか
アバランチはイーサリアムキラーの銘柄のひとつであるが、挙げられる銘柄はアバランチだけではない。さらに、イーサリアムは現在も時価総額2位の不動の地位を築いている仮想通貨であり、アップデートを行うことで問題点を一つ一つ克服することを目指している。つまり、イーサリアムが陥落して成り替わる仮想通貨が本当に現れるのか、現れたと仮定してライバルも多いことから、それがアバランチになるかどうかはわからない。
イーサリアムに勝る処理能力は評価されているため、今後も仮想通貨市場でシェアを拡大し続けるポテンシャルはあるといえるだろう。ただし、イーサリアムはETF化の承認によって、投資商品としての需要増加が期待されていることから、圧倒的な時価総額によって全てのイーサリアムキラーの銘柄と差を開く要因になる可能性もある。
ゲーム業界を中心としたユースケースの増加
アバランチは、ネクソンの「メイプルストーリー N」で基盤として採用されており、ゲーム業界におけるユースケースが増加している。ネクソンは当初、ポリゴン(MATIC)のブロックチェーンを使用する予定であったが、一転してアバランチに移行しており、他の仮想通貨との競争に打ち勝ち、シェアの拡大に成功した。メイプルストーリーだけでなく、SleeFiやTrader joeなど複数のゲームがアバランチのブロックチェーン上で開発されており、ゲーム業界における地位の向上が期待できる。
また、ユースケースはゲーム業界にとどまらず、2023年1月にはAWS(アマゾンウェブサービス)と提携しており、金融分野でも期待されている。ユースケースの増加は2024年3月に実際に価格上昇の要因となっているため、AVAXの価格に良い影響を与える可能性がある。
仮想通貨同士をつなぐ相互運用性の高さ
仮想通貨において、異なる仮想通貨には互換性がない。そのため、ポルカドット(DOT)など、相互運用性に着目したプロジェクトがいくつか登場していた。アバランチは仮想通貨同士をつなぐ相互運用性の高さも評価されており、アバランチを中心に仮想通貨同士の互換性を生むことが期待できるため、イーサリアムキラー以外でも将来性を見出せる。
アバランチには将来性を期待できる複数の材料があることから、一つの材料が成就しなかった場合でも他の材料が成就する可能性がある。様々な観点から長期的にシェアを拡大させることが期待される。
アバランチを取り扱う国内仮想通貨取引所
国内におけるアバランチの取扱取引所は以下の通りだ。
- Coincheck
- SBI VCトレード(ステーキング可能)
- bitbank
- CoinTrade(ステーキング可能)
- Binance Japan
- OK Coin Japan(ステーキング可能)
複数の国内取引所で取り扱われており、取引所の選択肢は広い。海外取引所でも購入可能であるが、CoinDesk Japanでは、金融庁に登録された国内の仮想通貨取引所で暗号資産を購入することを推奨している。
Coincheck(コインチェック)
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2012年に設立されたコインチェック株式会社が運営する。2018年に大規模なハッキング事件が起きたが、その後、東証プライム市場上場企業であるマネックスグループの傘下で経営再建を図った。
つみたてや貸暗号資産などの長期投資向けのサービス、NFTの売買ができるマーケットプレイス、ガス・電気料金をビットコインで支払うユニークなサービスもあり、幅広いサービスが充実している。
また、取引ツールとなるスマホアプリが使いやすく、仮想通貨を初めて取引したい人に向いている。
項目 | 概要 |
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取扱仮想通貨 | 30種類 |
手数料 | 無料 |
最低取引数量 | 円建てで500円相当額 |
スマホ対応 | アプリ「Coincheck Bitcoin Wallet」 |
セキュリティ | マルチシグ、コールドウォレットなど |
-
アプリは使いやすく、注文方法も簡単。手数料もリーズナブルで使いやすく、欠点を探すのが難しいくらいの取引所だと思います。
★★★★★5点(50代・女性) -
とくに、チャートの見やすさがバツグン。取引ができる通貨の種類が多いところも、Coincheckのウリだと思います
★★★★★5点(20代・女性) -
良いところは初心者でもまごつかないアプリが用意されていること。仮想通貨初心者ですが、使い方をマスターできることが嬉しい。
★★★★★4点(50代・女性)
SBI VCトレード
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SBIグループのSBIトレード株式会社が運営する。2021年にTaoTao株式会社と合併し、従来の「VC TRADE」と「TAOTAO」の各サービスが一本化した。
現物取引だけでなく、レバレッジ取引・積立購入・レンディングなどに対応しており、取引所におけるサービスの幅広さを重視したい人に向いている。
項目 | 概要 |
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取扱仮想通貨 | 23種類 |
手数料 | 販売所:無料、取引所:-0.01 〜0.05% |
最低取引数量 | 販売所:0.0001BTC、取引所:0.000001BTC |
スマホ対応 | アプリ「VCTRADE mobile」 |
セキュリティ | マルチシグ、コールドウォレットなど |
-
少数精鋭でじっくり集中して取り組みたい人に向いていると思います。キャッシュバックキャンペーンなどもこまめに実施されていて、好感が持てます。
★★★★★5点(20代・女性) -
SBI VCは、SBIグループの取引所だけあって、他の仮想通貨取引所とは安心感が圧倒的に違います。
★★★★★5点(30代・女性) -
幅広い金融サービスを提供しているSBIグループが運営しているサービスなので安心して利用できるのは嬉しかったです。
★★★★★4点(20代・男性)
bitbank(ビットバンク)
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ビットバンク株式会社が運営する。取引所でアルトコインを売買できることが特徴的だ。
仮想通貨取引所として国内で初めて、情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS)認証を取得した。
項目 | 概要 |
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取扱仮想通貨 | 38種類 |
手数料 | 販売所:無料 取引所:Maker-0.02%、Taker0.12%(一部銘柄を除く) |
最低取引数量 | 販売所:0.00000001 BTC、取引所:0.0001 BTC |
スマホ対応 | アプリあり |
セキュリティ | ISMS認証取得、コールドウォレットなど |
CoinTrade(コイントレード)
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株式会社マーキュリーが運営する。ステーキングに特化した暗号資産取引所だ。
国内取引所でもトップクラスにステーキングに対応している暗号資産が多い取引所であり、マルチシグによる秘密鍵の分散、SSL/TLS対応、コールドウォレットなどセキュリティ面においても優れる。
項目 | 概要 |
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取扱仮想通貨 | 19種類(ステーキング対応:12種類) |
手数料 | 販売所:無料 |
最低取引数量 | 0.00005BTC |
スマホ対応 | アプリあり |
セキュリティ | マルチシグ、SSL/TLS対応、コールドウォレットなど |
|文・編集:CoinDesk JAPAN編集部
|トップ画像:ShutterStock